施設名の変更とその内実

825 先日新聞を読んでいて有料老人ホームの広告に気付きました。「あれ?これは確か…」と確かめてみると先月名前が変わったチェーンの有料老人ホームです。いろいろと問題を起こし、大手企業の傘下に入ったホームですが、問題が大きすぎたのか運営会社が変わったからなのか名残のない名称に変わっていました。
 長年有料老人ホームを外から見る仕事を続けてきたので、この18年位の有老ホームの変遷は少し頭に入っています(^_^;)。経営者が変わったところ(名前は継続)、名前は変わったけど経営変わらず、色々な事情がありすっかりすべてが変わってしまったところ。ひっそり密かに変更したところもあれば、大々的にPRして変えたところも…。しかし、問題は名称ではなく中身です。変更があるというところは、何等かの問題を抱えていたところがほとんど。営利企業としてはイメージチェンジを目指しているのはわかるのですが、問題を真摯に捉え利益最優先で本来の命を大切にする仕事であることから外れないよう「中身」を変更してほしいものだと願います。
 先日知人を介してある人の相談を受けたのですが、その施設がすでに名称や経営が3回も変わっていたところ。なぜそうなったのか、そこの特徴の変化など事細かにお知らせすると、逆に驚かれました(^_^;)。高齢者住宅オタクなんです(*‘∀‘)…

9月14日横浜セミナー

shintoshi_hall PRです(^_^;)。
 9月14日(水)横浜新都市ホールにてセミナーが開催されます。
 主催は神奈川県住宅供給公社さんです。公社さんの今回の大テーマは「生涯自立」。
 山中は、いつも通り高齢期の住まい選び、住み替えノウハウの基礎知識が担当ですが、今まで自立型ホームに入居されている方々にお聞きしてきた元気の秘訣、ホーム暮らしのメリットなどを交えてお話してみたいと思います。9月には、同じく公社さん主催のミニセミナー(資金計画や重説のポイントなど)もいろいろありますが、こちらはクローズド。会員の方や9月14日のセミナーに参加される方が対象になると思います。ご関心のある方はぜひ♪ 詳細は、vintage-villa.net/shared/pdf/shintoshi_hall.pdf

引き戸は日本文化?

815 高齢者の住まいのドアを集めてみました(^_^;)。
 上の2つはスウェーデンの介護施設、左下はデンマークの介護と自立の中間ぐらいの施設、右下は日本の介護型施設です。今までいろんな国の高齢者施設を見てきましたが、福祉やバリアフリーの進んだ北欧でさえドアは開き戸です。唯一3年前のデンマークの新しい介護度の重い人用の施設で引き戸を見ました。
 昨日書いた建築士の方の本を読んでいても、かつて勉強した福祉住環境の資格でも、「開き戸」は高齢期特に片麻痺などがあると、身体を回転させないと出入りが難しくなるので高齢期は「引き戸」が望ましい。まだ若くて元気な間は、全く問題ない開き戸でもいったん身体に不自由が出ると面倒です。車いすに乗っているもしくは松葉づえをついていると想定してトイレに出入りするのを想像してみるとわかると思います。しかし、引き戸はほぼ日本だけです。
 思えば、引き戸は日本文化といいますか、西洋化するまで家々は引き戸でした。玄関も部屋の区切りも。我が実家の玄関はいまだに引き戸ですし、部屋と部屋の境はふすまや障子が多いです。一方で、外国は開き戸文化。身体機能に対してよりも、「家」と捉えたときに重要視するのは文化かもしれませんね。というようなことを考えながら、本を読みながら勉強しています(^_^;)。

住む=自分の居場所

814 しばらくぶりのブログとなりました(^_^;)。ここ数日大学での勉強と試験にどっぶりでかなり記憶力の退化した脳に鞭打ち、勉強・勉強の日々でした。写真は大学校舎の屋上庭園で、今は暑いですがさわやかです。大文字も見えます(^_^)。
 30年ぶり(笑)に大学に通ってみると、バリアフリーが進んだなぁと感じます。今の大学は最初の大学とは全然別の学校ですが、おそらく後から整備したのだろうなと思われるバリアフリーも多いです。今年の4月から障害者差別解消法も施行されていますので、ますます「誰もが」使いやすい設備や権利が大切になっていきますね。世間はお盆ですが今日も学校に行って、書籍を買ったり図書館で借りたりしてきました。卒論の準備のために(^_^;)、文献をたくさん読まねばならないのですが、もちろんテーマは高齢者住宅にするつもりです。
 今日借りた本は、ある女性建築家の方が書かれたもので、帰りのバス内で読み始め、かなり興味深い内容です。高齢者のことや社会の問題をすごく勉強されている。「住むということは自分の居場所をつくることである」というくだりがあり、なるほどと思いました。ちょっと難しい話では、哲学者のハイデッガーは「住まうことは(中略)実存の基本原理である」と述べています。私は出張が多い方なので、ホテルをよく利用しますし、長いと1週間ぐらいホテル暮らしのときもあります。しかしそれは、「暮らし」なのかというと違います。掃除もしなくていいし(^_^;)ラクなホテルですが、そこは自分の居場所じゃない。そういう点で考えると、老人ホームも高齢者住宅も「居場所」と思える暮らしが提供できているか、がキーになりますね。「入所」という言い方をする方がいまだにいますが、これは「住む」ことではない。言葉一つのことですが、社会福祉学を勉強していると、言葉一つがいかに重要なのかを実感しています。勉強はまだまだ続きます(^_^;)~

高齢者の住まいの名称

809 昨日は大阪の有料老人ホームとサ高住の見学に行ってきました。ホーム業界の懇意にしている方々と一緒で和気あいあいな見学会でした(^_^)。写真は、2つ目の見学先の屋上から見える風景。大阪市内でも都心エリアなので高層ビルが多いです。どこもそうですが団地群のあるエリアは高齢化率も高く、入居者も周辺の30年前前後に移り住んだ団地の方が多いとか。

 それにしても、高齢者の住まいの分類はますます複雑化です。私の仕事にも直結するので(^_^;)、本当に困ったもの。有料老人ホームの3類型、サ高住、シニアマンション(単なるマンション)、介護保険3施設、認知症グループホーム、ケアハウス、シルバーハウジング…、まだまだあります。さらに、特定施設入居者生活介護のトッピング(-_-;)。まだまだ!有老協では加盟ホームに「グランドホーム」という名称を、先般特定協では特定施設を「介護付きホーム」という名称を。もっとびっくりしたのは、先日某専門紙の広告で、ある住宅型有料老人ホームを運営する企業が自社ブランドに「民間版特養」と商標登録したと。これって問題では? 
 良い悪いも含めて、各自が「わかりやすさ」や「イメージの良さ」を訴求したいのはわかりますが、迷惑なのは混乱が深まる一般消費者です。もちろん行政の後から付け足し・修正するのも問題。いったい高齢者の住まいの分類はどこまでいくんでしょうか┐(´д`)┌…