未来自叙伝「98歳になった私」

2018年刊の本ですが最近読みました。最初の頁に「目が覚めて、しばらくはなにも分からない。何かに気がづいて、『なにに気が付いたんだ?』と思って、やっと『自分は今日もまだ生きている』ということに、気付いたんだということに気付く。」引き込まれて一気読みしました。途中ひとり声を出して笑うところが幾度とあり、このセンスすごいなと。98~99歳の間の話なのですが、著者の橋本治さんの未来自叙伝。未来の東京大震災後という設定で、リアルと空想が織り交ぜられ「あるある」!シニア世代は膝を打つのではないでしょうか。関係ない世代が同じことを言うと大問題ですが、年寄り本人の自虐は明るい。シニア世代自身が語ることは大切ですね。橋本治さんの代表作はかなり昔ですが「桃尻娘」。いわゆる団塊世代真っただ中の人で、共感する人も多いのではないかと思います。大変残念なことに、この本を出したちょうど1年後の昨年、70歳でご逝去されました。