高齢者の自信・過信

 

我が親にもセミナー参加のシニア世代にも「自分を過信してはいけない」という話をします。確かに元気な高齢者は多い。でも自分で想定しているよりずっと心身は劣化しています。先週老母と旅をした際、面倒なので(笑)ツアーを使いました。平日ですし37名の参加者はほぼ老人、私を含め老親の「付添」親子が3組。さて、上高地で100分の自由時間があり、手前でバスを降りて約60分歩きコースか、最終の中心地周辺でゆっくり過ごすか。最終地は我々含め6名、杖の方も複数いたのに多くが手前下車。私だけなら確実に歩きコースだし、老母も健脚なのですが万が一の場合、他の方に迷惑をかけます。従って有名ホテルで景色を見ながらケーキセットと優雅に(笑)。さあ集合時間になり、2組4名が現れません。老夫婦の1組は歩きコースの途中「歩けなくなった((( ;゜Д゜)))」、もう1組は違う方向に行ってしまい戻れなくなった。集合時間を大幅に遅れ1組はバスに乗れましたが、1組は断念。だいぶ遅れてタクシーで追いかける羽目に。添乗員さんの心労はいかばかりか…。過信は禁物です。

旅先の高齢者

 

今バンコクの空港にいます。これから帰ります。プーケットでは台風22号はだいぶ向こう(フィリピンや香港)なのに、影響がすごくて暴風暴雨でした( ;∀;)。途中晴れ間もあるものの、風が強くて21号の日本を思い出すかのような、車の横転や商業施設の窓ガラス破損などありました。自然の猛威にはどこでも逆らえません。毎年同じこと言ってますが(;’∀’)、やはりこのリゾート地も高齢旅行者および、海外からの移住高齢者の介護が心配になります。写真は地元の大きなスーパー、移住者らしき高齢男性がお弁当セットを買っていました。日本でも見る光景ですね。杖、シルバーカーの方も多い。その割にはデパートにもモールにも「介護用品」らしきものは見ません。密かなルートがあるのかな。どこでも定点観測は興味深いです

医療・介護W改定の行方

 天気予報に反して(;’∀’)、晴天続きのプーケット島です。
 新聞が読めないのでネットニュース頼りですが、財務省は社会保障制度の予算削減に言葉を強くしているようです。『医療や介護の重点化・効率化、生活保護の適正化などに努めるべき』だそうですが、重点化・効率化とか適正化とか、いかにも改善表現のようですが、結局「医療・介護の利用を制限せよ」ということですよね。来年は医療・介護の報酬W改正。自己負担3割の導入はすでに決定ですが、今後予算を調整しようとすると、介護報酬を低くするしかない。あとは自治体が水面下で「介護認定」のルールを変更するなど(;’∀’)。それにしても、介護保険料を払わ「されている」第1号、第2号被保険者ともに、介護保険がどんどん使えなくなっていっていることをどれくらい理解しているのでしょうか。「老後の安心」はどんどん遠のきますね( ;∀;)…

問題の本質

 昨日紹介した、プーケットの公営バス「ソンテウ」。トラック荷台を改装したような感じで、板張りの床にこのベンチ椅子は固定されてないので、状況により移動させます。最近旧型見ませんが窓がなく雨が降ると乗客が幌を降ろさねばならないというタイプも昔ありました(;^ω^)。
 話は変わり、厚労省が昨日UPした「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて」を概観、介護士のキャリアパス、多職種連携、チームケアなどに重点が置かれた話で、介護職関連のモラル向上や人間的教育といった点にはほとんど触れられていないよう。システマチックな管理体制は必要ですが、どうしても机上の空論に見えてしまう。根本的に大切な「人」へのサービス視点を欠く議論は、最近の状況を鑑みるとナンセンスな気が。厚労省は様々な調査やまとめを外部シンクタンクに任せている部分が多いですが、このMリサーチ会社はどうも毎回御用会社に思えてならない( 一一)。一方で、「介護施設の職員による高齢者への虐待や身体拘束が疑われる行為を介護相談員の33.1%が目撃していたことが調査で分かった」とも。問題解決は優先順位をつけてほしいもんです。

 

南の島の高齢者

 実は昨日から毎年の休暇先、タイ・プーケット島に来ています(;’∀’)。昨年も杖をついた老人が増えているという話を書いたと思いますが、若者旅行者だけでなく高齢者(要介護系も)が毎年多いなと感じます。タイは当然介護保険制度はありませんし、日本で言う特養ホーム(国営老人ホーム)は、3,4年前に聞いたときは全国に20ヶ所だけとのこと。人口7千万人近い中ではかなり少ないですね。今日、ローカルバスに乗っていると(バスといってもトラックの荷台を改良したバリアだらけの乗り物・笑)、とても乗り降りできそうにないおばあちゃんに、車掌さん(といっても茶髪のアロハシャツのちょっと怖い系・笑)が笑顔で両手を支えて補助していました。以前も書きましたが、制度は必要だけど制度に縛るのは普通の人を遠ざけるような気もします。うーん、ジレンマですね。今週はちょっとはキレイな風景でもUPできたら…(;^ω^)

傘兼杖

 香港話の続きで今回気付いたのが、高齢者たちが傘を杖替わりにしている人が多い!しかもその工夫がユニークです(;””)。失礼と思いつつ後ろからズームで撮らせて頂きました。高齢者の足元ばかり狙うちょっと変質者みたいですが…。傘の先をお手製のクッションで括り付けている人、杖先ゴムの交換用(先端)を傘に付けている人。これなかなか良いアイデアですね(*’ω‘*)。雨の多い香港ですから傘は必需品、一石二鳥です。もちろん一般的な杖を使っている人もいますが、私が執拗に(笑)観察した様子では5050位の割合です。香港(中国含む)も介護制度はまだまだの様子。施設は劣悪系も多いと聞きます(8人部屋寝かせきりなど)。そういえば介護ショップなども見たことがありません。おそらく介護制度が充実していない故のさまざまな工夫があるのでしょうね。しかし香港島の坂と階段は尋常じゃないので毎日これを上り下りしている高齢者たちは天然リハビリになっていると強く感じました!

香港老人施設

 実は今週香港にいまして、今から帰国します。去年も同じこと書いた気がしますが(;””)、香港も高齢者施設が増加、今回も街角でいろいろ発見しました。特殊出生率が世界で最も低いのは香港、日本以上です。高齢化率はまだ15%強と高くはないものの今後が大変。世界をある程度のブロックで国際比較をしてみると、やはりアジア、特に東アジアは特有の共通点も多くあり(根本的にはかなり違いますが)。欧米にはない特徴ですね。おそらく古代の儒教文化かなと思うのですが。ちなみに東アジアは、日本・中国・韓国を指します。アジアからも欧米からも「世界一高齢化の進んだ日本がこれからどういう対策をうつか」はかなり注目されていると思います。『お手本』になれればよいのですが、実際はどうでしょうか(;’∀’)…。せっかく花粉から逃れていたのですが、また苦難の世界に戻ります…。

高齢者の移動の自立

 昨日はADLの低い高齢者の外出について少し触れてみましたが、オランダに行くとこの可愛いミニカーをよく見かけます。12年前にも見かけました。
 現地の友人から高齢者や身障者用という話は聞いていたのですが、
Netで調べてみました。免許は必要なく、歩道・自転車道・一般道路で運転可能、最高速度は45/hでオートマチック。ただしこれに乗れるのは身障者や高齢者に限定されているようです。アムステルダム市では、直立・歩行が困難な住民にはレンタルするサービスもあるとか。おもに普通免許の継続ができなくなった高齢者が引き続き運転する傾向などがあり、身体上の課題のある人々の自立に多いに役立っているそうです。
 日本でも、高齢者の運転が問題になっているものの、高齢者の移動手段を考えると規制になかなか踏み込めないでいます。自動運転の開発も検討されていますが、このオランダでの実績は検討の余地ありではないでしょうか。実は私もほしいと思うくらいコンパクトで可愛いです。
2人乗りで車いすの収納なども可能。左後方に見えている白いのも同じミニ車です(^_^)。

働き方と親のサポート

 先般のオランダ訪問の話をまた振り返ってみます。オランダの高齢化率は2015年で18%強と日本よりまだ8%も低いものの、街を歩いていると日本以上にADLの低い高齢者に多く出会います。要するにシルバーカーや杖歩行の方々。日本ではアクティブシニアが多く、活動能力が低下した高齢者の自由な街歩きを見ることがそれほど多くない。そういう点では、日本社会はバリアフリーになっていない現実を感じます。
 そして今、現役世代の「働き方」が問題になっていますが、オランダでは正社員でも
100
%フル稼働するのではなく、90%や80%など自分の生活スタイルに合わせて調整している人も少なくないそうです。調べてみると2000年施行の労働時間調整法という法律が功をなしている模様。その国の歴史や文化背景が色濃いので単純比較はできないですが、社会全体でその権利や義務を認めていかないとなかなか難しいですね。オランダ在住が長い友人の話では、たとえば90%労働の人は金曜午後や月曜朝をOFF(要するに週40時間勤務の10%の4時間)にして、その時間を老親の買い物に付き合ったり、幼児と一緒に過ごすという人が多いそうです。
 オランダ含め西洋諸国は基本的に
18歳になると子どもは親元を離れ独立。まず同居はありえない。親の介護は子がするのではなくプロの介護職に任せ、ちょっとした手伝いや日常的な支えは子がするという形です。社会全体で見るとそのほうが経済効率もいいはず。日本も真似したいところですが(^_^;)、社会全体がその価値観を持たないと、制度だけ整えても無理があるでしょう。我々の考え方の転換も試されていると言えますね。

高齢者住宅「同じと違い」

 先週1週間、充実したオランダ視察となりました。いつもは高齢者住宅財団主催の視察で行くのですが今年は開催されなかったので、単独で(といってもオランダ在住の友人に頼りっぱなし)行ってきました。友人やその友人のおかげで本当にたくさんの高齢者住宅や病院、介護ショップなど現地高齢者の関わる機能に接することができ、どれも語り始めると長々となりますが(^_^;)、おいおいレポート作成したりセミナーで紹介したりして参ります。
 さて土曜夜は最後の晩餐。友人と一緒に選んだ食事先はやはり高齢者住宅(苦笑)。オランダの高齢者施設のレストランは基本的にどこも地元住民にも開放しています。アジアのチビな
2人がオランダ人高齢者施設レストランに交じっている姿はかなり異様ですが(^_^;)Welcomeしてもらいました。いくつか日本と違う点。まず皆さん時間をかけて(1時間~1.5時間)、ビールやワインを飲みながらゆっくり食事されます。そして、ペットOK。多くの人が犬を連れてレストランにも来ていました。日本は衛生面やアレルギーなどで神経質ですが、私はオランダの様子は自然でいいなあと感じました。「ペットは家族」そのものです。そして、日本と同じ点は男性は一人で食事(;’‘)、女性は必ず2人かそれ以上のグループ。いろいろと面白いことが多かったのでまた思い出しながら記していきたいと思います。