
昨日新聞の片隅に兵庫県のサ高住で職員による入居者虐待の記事が掲載されていました。逮捕された介護士は57歳、被害者は88歳とのことで余罪もあるようです。「イライラが爆発した」とのことですが、こういうことが繰り返され度に今の人員配置緩和の方向との乖離を感じます。気になったのでこのサ高住を情報提供システムで確認してみました(フォームを度々変更するので見づらい!)。賃貸借契約になっており、介護は基本外部から提供のはず。グループ会社からでしょう。月額は7.8万円(家賃4万、共益2.8万、生活支援1万)と低額、これに食費が3.9万円と介護保険自己負担。退居は特養や療養病院へ100%なので待機利用が多いのでしょうか。入居者特性は比較的若い層(といっても75~84)の割合が多く、なのに重度介護比率が高く、サ高住の介護度は平均的に低い中で重度の受け皿になっていたことが推察されます。サ高住と介護は本来別モノなのに一緒にされる報道の在り方(現実的に同一ですけど)、理想と現実のギャップに、重い気持ちになります。