単身世帯率No.1のフィンランド

「ひとりで暮らす、ひとりを支える」(青土社:2019:高橋絵里香)

千葉大学の先生によるフィンランドでの長年のフィールドワークをまとめたもので、興味深い内容でした。都市部ではなく人口の少ない島しょ部なので、地域問題もかなり含まれています。北欧というと福祉大国のイメージを持つ人も多いですが決してそうとも言い切れない。ちなみに国連の報告では最も単身世帯率が高いのはフィンランドで41%!とのこと。文化・社会背景も複雑なので(日本のような独立島国と欧州は全然異なる)独自の問題も多々あります。田舎ゆえの融通のきく介護サービスも、国全体の市場化のあおりを受け、日本同様に「マネジメント」「効率化システム」が導入されつつあり、現場のケアワーカーのジレンマも。どうもこういう考え方は、人口集中の都市部をもとに考えられ作られるので、隣の家まで20分とか、島ばかりが連なる自治体、では現実的ではないのですね。日本だって同様。地方分権という言葉を都合の良いように使い分ける中央にどこの国も同じようです。