AIと付き合うための注意

消費者庁がAI製品の利用に対し注意点をまとめったハンドブックを作成しました。トラブル例として、音声の誤認識で家電の誤操作や頼んでいない商品を勝手に注文したり、AI掃除機が爆走(笑)して家具の破損をさせたり、など。ちょっと気持ち悪いのは、スマートスピーカーは人々の会話を認識するので、学習しそれこそ爆走した場合。名作「2001年宇宙の旅」はもう十数回も観るほど大好きな映画ですが、この中でコンピューターHALは、宇宙飛行士の会話を聞き、それに気づいた飛行士は音を聞こえないようにするのですが、HALは唇の動きから読むのです。そして大暴走。50年以上前のSF作品ですが、現実的な世の中になったのですね。介護施設でもAI導入が進むでしょう。でもそこで暴走があれば?人間が便利に「使う」のはいいですが、「使われる」状況や完全に依存してしまうのは、やはり怖いですね。

8/8(土)一般向けWEBセミナーします

8月8日に第2回目のWEBセミナーを開催します。前回は、ミニセミナーと質疑応答(相談)を兼ねた内容でしたが、今回はセミナー形式で「高齢者の住まい基礎知識」についてお話する予定です。コロナ渦中、セミナー会場に行くのも躊躇するという方には、ご自宅から安全な環境で参加してもらうことが可能です(ただしPCやスマホとNet環境が必要)。専門技術担当の方も企画に加わっておられるので、高齢世代の方でも、画面上のボタンひとつで参加できるように組んでくださっているようです。技術の進化はすごいですね。私自身、この数ヶ月ですっかりWEBミーティングも「普通」になりましたが、ストレスなく実施できるのでアリだなぁと思う反面、先日リアル(集合)会議をした際には、やはり顔を合わせてするほうがずっと良いなぁ(;’∀’)と思ったり。とはいえ、コロナ禍で何もしない状態でもいられません。参加してみよう!と思われる方は、WEBから申し込みが可能です→こちら

要介護になる要因の変化

昨日に続き、国民生活基礎調査(2019)から「要介護になった原因」についてデータを抽出して作成してみました。「主な原因(1つ)は、3年前と男性は大きく変わらないのですが、女性は骨折転倒と衰弱が入れ替わり、転倒リスクが増加していることがわかります。さらに今回は「複数要因」データもグラフ化してみました。そうすると、女性は「衰弱」と「骨折転倒」が一番多くなっています。おそらく、認知症と衰弱や転倒が同時におこる要介護の原因と考えられますね。男性は以前から脳血管性認知症が多いと言われていますので、複数要因からもその相関性が見て取れます。もうひとつ、このデータを20年近くフォローしてきて(3年毎に調査)、男性の「衰弱」「骨折転倒」が増えていることが気になります。ひとつには「長寿化」による自然な老衰が考えられます。国は健康寿命の延伸を目標化しているものの、「老衰」にいかに立ち向かうかがキーであることが見えてくると思います。ちなみに「その他」には、糖尿病、呼吸器疾患、視覚聴覚疾患、パーキンソン病、脊髄損傷、がん、などがあります。

老老介護リスク上昇

2019年の国民生活基礎調査からです。要介護者と介護する人の年代の関係ですが、このグラフのように、「老老介護」度は年々上昇中です。75歳以上同士が1/3とはかなり厳しい状況が窺われます。75歳以上ですから、80代も含まれる。お元気な方もいますが、やはり高齢期ですから元気ながらも身体的にはしんどいことが増えます。そんな中、要介護者の介護(多くは配偶者)をするのは、その時点でできていても、半年後、1年後、数年後は不可能になるかもしれません。最悪の場合が複数世帯の孤独死にもつながる。介護保険があるではないかといいますが、介護保険料すら捻出できない世帯もいるし、利用控えも増えています。最低限度の生活をきちんと支える制度が、崩壊しつつある昨今、自己責任だけに押し付けることは不可能。この調査も平均で出されるデータが多いのですが、社会制度を作る方々は、しっかりとそのレンジを見てほしいと願います。

集合住宅の本質

高齢者住宅とは少し違うのですが、マンションの老朽化(建物自体と住人という2つの視点)という問題において、なるほど!な考察でした。私自身、分譲マンションを新築購入し22年目、確かに将来において少しずついろんな不安(出口をどうするか)を感じ始めていたところでした。一般的に日本の基準では、コンクリート寿命は60年、きちんとメンテナンスすれば100年は持つそうです。しかし、住民の高齢化や諸問題でメンテナンスできないマンションが増加している。高齢者も一戸建てを処分し、便利な街中のマンションに住み替えるという人が増えていますが、本当に終の棲家になるかどうかは、事前にあらゆる角度からチェックが必要です。今までマンションの利便性・効率性に軍配ありと個人的には考えていたのですが、さもあらず。老人ホームも当然一種の集合住宅ですから、建物寿命(メンテナンス状態)をしっかり確認することが大切です。しかし欧州には築400年という現役建物もあります。日本の「建て替えありき」住宅は問題ですね。

WEBセミナー

先週、初めてオンラインでのセミナーを開催しました。以前企業内セミナーのために録画で対応したことは何度かあったのですが、ライブです。主催者も初とのことで、専門技術担当者も配置され、予想以上にスムーズで私自身も驚きました(;’∀’)。3人の講師が担当して合計約2時間強、技術の方によると途中で参加リタイアした人はいなく、ほぼ全員最後まで視聴してくれたとのこと。シニア世代対象でしたが、ご自宅からご参加された方もおられましたし、PCやネット環境のない方は近くの拠点(主催者の支店)から視聴されました。質問もでき、通常セミナーよりも相互にやりとりができるなぁと感じました。感染症が再度拡大する中、いやおうなしにWEB環境は進化していくのでしょう。そのときに、ネットリテラシーの無い方(主に高齢層)への代替策もしっかり講じてほしいと願います。

高齢者世帯の構造変化

                                 国民生活基礎調査(2019)より

2019年の国民生活基礎調査の概況が公表されました(2020年は中止とのこと)。気になるデータもいろいろあるので、かいつまんで話題にしてみたいと思います。まずは、高齢者世帯データ。65歳以上の人のいる世帯で、単独世帯が28.8%と前年より1.4ポイント上昇、夫婦のみ世帯は変化なし。2001年というと20年前ですが、ほんの少し前に感じます(;’∀’)。この20年で、単独世帯がほぼ10ポイント上昇、夫婦のみは5ポイント程度なので、いかに単独高齢者が増加しているかがわかります。一方で三世代世帯は20年で16ポイントも減少。たった20年で高齢者のいる世帯構造が大きく変化していることがデータ的に読み取れます。しかし、政策や居住環境はまったく追いついていない。特に「居住」問題は、追いつくどころか後退とすら感じます。高齢期の住まいのあり方、暮らし方は、過去の変化以上に、これから大きく変化していくと思います。

我が道を行く!独居老人

書籍シリーズです。2013年発行で少し前のものですが、なんとも表紙(ゴーギャン?)とタイトルがインパクトあります。著者は男性誌「ポパイ」や「ブルータス」の元編集長、ある意味凝った内容です。著名人ではないけどかなり特異な独居高齢者16人にインタビューをした内容で、中にはギョッとするものもあり(;’∀’)、とても「高齢期の暮らし方」の参考になる内容ではないのですが(苦笑)、「こんな人もいるのか!」と視野を広げてくれるともいいましょうか…。我々はついつい他人の目を気にし過ぎたり、横並びの生活を意識しがちですが、他人様や社会に迷惑をかけなければ、「自分の生き方」で自由にのびのび、老後を過ごすのもいいかも、と思います。いや、とてもこの方々の真似はできませんけど(;’∀’)…

高齢期の安心は人それぞれ

先週、千葉市内にある団地のシニア世代住民に向け、小さい講座を開催しました。もちろんコロナ対策を十分施してからです。私も「透明マスク」使いました(^o^)。日本にはたくさんの団地がありますが、どこも高齢化対策が必須です。自由を奪うことなく見守りができる仕組みも少しずつ普及しはじめていますが、何より「自身の自覚」がもっとも重要。その啓発活動の一環として暮らしのリスクをお話しました。ご参加者の中には、以前サ高住に住んでいた方がおられ、自立の状態ゆえ感じていたデメリットもたくさんお聞かせくださいました。住まいの選定以前に、「自分がどうありたいか」「どうすれば高齢期のリスク低減ができるか」から出発すると、選択肢は多くあります。サ高住から団地に住み替えた方は、居住空間は充分広くなり、自由があり、でも見守りサービスもあり(実際活用したことで大きくメリットを感じたそう)、これで十分と判断できたようです。価値観や希望・要望は、まったく人によって違います。まずは自分の考えをしっかり持つことが大切ですね。

高齢者の消費トラブル

先月消費者庁から発表された「消費者白書」では、2019年の相談件数は全体93.3万件、うち高齢者によるものは30.8万件と約1/3を占めます。架空請求を含む商品一般に対するものが多いですが、インターネット関連(光ファイバーやデジタルコンテンツ)も増えているのが特徴です。1件あたりの金額も全体に比べ65歳以上は大きく、総額に対する割合も約40%を占め、高齢世代がトラブルに巻き込まれやすいことがわかります。本人の「自分はしっかりしている」という過信もありますが、認知症、もしくは認知症ではないものの判断能力が劣ってしまった人が被害にあいやすいのでは。注意の上にも注意を重ねたいものです。