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1月17日。東日本大震災も未曾有の災害でしたが、阪神淡路大震災では、自分が未だかつてない揺れを体感したので、どうしてもより強く思い出します。仕事上震災後も阪神間を通過したので、ありえないような景色を何度も見ました。25年。四半世紀。ついこの前のような気がします。そして、25年経過してもまだ安定した住居を確保できていない人も少なくない。復興住宅からの立ち退き裁判もありました。その後も全国で大きな自然災害が続き、苦難な生活を強いられている人がたくさん。住居の安定があるかどうかだけで、生活の質は全く違ってきます。人々の人権を考えた住宅政策に舵を切らなければ、今後もさらに多くなる自然災害にどう立ち向かっていくのか、ほとほとため息が出てしまいます…。阪神淡路被災者、当時60歳の人は今85歳です。

低栄養に注意

先日「国民健康・栄養調査」の結果が発表されました。 興味深い内容で一部抜粋。高齢者の低栄養を年代別で見ると、女性の85歳以上が少々目立つ割合です。糖尿病では男性の方が高く、加齢とともに罹患率が急激に高まっています。高齢期の食事を中心とした生活習慣の改善・維持の重要性がわかります。一方で、「運動習慣のある者の割合」では、20代以上では男女ともに70歳以上が一番高く、男性45.8%、女性37.5%と他の世代から抜きんでいています。シニア世代の皆さん、運動は意識しているのですね。しかし、平均歩数は70歳以上男性で5,053歩、女性4,317歩と、「健康21」の目標65歳以上男性7000歩、女性6000歩にはちょっと足りない。平均ですから、個々人の条件で全く異なりますが、高齢期肥満も問題ながら低栄養には十分注意です。

高齢期の住まい選びは慎重に

高齢者の住まい選びの新しいテキスト書籍を作ってみようかなと考えているのですが(考えるだけ・笑)、2013年に前会社勤務の際発行した本をざっと読みなおしてみました。意外と……おもしろかった(^o^)。シニア世代対象なので、くだけた表現で読みやすく書いたつもりですが、砕けすぎか(笑)?なんて上から目線な文章でしょう、と驚くとともに、ここまで書いて当時大丈夫だったのか?というほど、事業者名も出して問題を指摘したり、自分の体験を書いたり…。忘れていたエピソードも多く、これは今度のセミナーで使おうと思う話もありました。思えば、高齢者住宅にまつわるトラブルは、昔から多かった。それは制度も整備されておらず、利用者側の思い込みも一つの原因です。きちんと運営されている事業者も多いですが、つくづく「慎重に」ならないととあらためて感じます。私が言ってることは一貫して同じです。このおもしろい本、どこか復刻してくれないかな(;’∀’)。

高齢者バッシング誘導?

先週末新聞の世論調査で気になった記事。「政治は高齢者と現役世代のどちらを重視すべきか」という問いの結果ですが、この質問に意味があるのだろうか。というか、誘導と感じざるを得ません。国が「全世代型への転換」方針を出し、メディアが高齢者政策バッシングを続ける中で、この質問ならさもありなん。でも「老後のお金の不安」を上げる人は86%にも及ぶ。これって矛盾では(;’∀’)。信頼できない組織・団体に「国会議員」「マスコミ」がトップ投票なのも、一種笑えます。世の中のスピードが速くなり、あらゆる格差が拡がり、現役世代は息切れしながらの日々なので、目の前の苦しさを下げたいという気持ちがわかります。それでも、将来の不安がなくならない。逆にいうと「将来の不安」がなければ今をもう少しゆとりある生き方ができるのではないでしょうか。

介護計画は誰のために

要支援1・2の介護計画は原則地域包括センターで担っていたものを、居宅介護支援事業所に委託できるように促進するようです。一般の方は、要支援/要介護で管轄が変わることすら知らない人も多く、認定更新の都度、包括⇔居宅の移動で困っている家庭もたくさん聞きました。そういう点では、1事業所で支援~介護まで担当できるのは良いと思う反面、居宅事業所は営利企業。全て公正中立にできるのか、正直なところ不安が大きい。特に独立系の居宅が少ない(介護事業グループの一事業)ため、訝る部分も出てきます。厚労省としては、地域包括を「総合的な相談センター」にしたい意向で、介護計画の業務を外したい。でもよく考えたらもともと公的機関として役所が担っていた福祉事務所(センター)や保健所の機能をきちんと公的機関として介護計画も担えばよいのではないか、と思うのですが。「公的」介護保険なのにどんどん民営事業化されていることにとても懸念を持ってしまいます。

高齢期に不動産を資金化

FPの専門紙で「高齢者向け資金スキーム」というものがありました。セミナーでもリバース・モーゲージ(リバモ)について聞かれることが増えていましたが、個人的には賛成しません。ある程度資産価値のある土地であること、評価額は思うほど高くないこと、金利が非常に高いこと、死亡時の清算でマイナスリスクがあること等ゆえです。昨今では新たに2つのタイプが注目されています。1つは「リースバック」。いったん土地家屋は売却し、その家を賃貸として借ります。売却費がまとまって入りあとは家賃の支払いをしつつ同じところで暮らすという方式。生涯キャッシュフローを試算する必要はありますが、これは一つのいい案かも。もひとつは「ノンリコース型」。リバモでありながら、死亡清算時にマイナスが出ても返済不要という嬉しい(?)ものです。が!そんないい話ばかりでは決してないはず(;’∀’)。相手も商売です。いずれも評価額は一般的な不動産流通よりかなり低く見積もられるはず。制度としてはメリットありますが、よくよく考えることが大切ですね。

単身化社会

昨日大学の図書館で情報収集。専門誌のテーマ「単身化」、ざっと読んだだけですが、興味深いものでした。ある先生の論文に「単身化」は「個人化」として捉えることもできる。意識、行動、判断は個人で行うことが望ましいという方向に社会化され、「自己決定」と「自己責任」がセットで議論される傾向…とあり、なるほど現代の流れだなぁ。反面、誰もが豊かな社会として未来を信じているというより、リスク社会として将来不安におびえる時代…、これもそうだよなぁ。きれいごとの裏に不安がセットされている(苦笑)。高齢者だけでなく、次世代、次々世代の「単身者」が非常に増えています。社会全体で単身化が進んでいる。将来の社会・経済に与える影響も大きく、現段階で考えられないような問題も出てくると思います。そのひとつが口うるさく(;’∀’)申しております「住まい」(居住福祉)ですが、すぐに舵を切れるものではないので、早め早めに対策していかないと、誰もが迎える高齢期に多くの問題を抱えると予測されます。

音声応答は不親切

なんだかなぁ~と思うことのひとつに「電話」があります。問合せの電話をすると、音声応答、用件の番号を押し担当部署へ、また音声が流れて録音します(品質向上のため?)待つように指示、やっとつながると今度は内容とこちらの連絡先を聞いて折り返すとのこと。しかも「問合せが多くいつ折り返せるかわからない」。連絡あったのは約5時間後。やれやれ。高齢者施設を全国展開している某大手ですが、ここだけの話じゃありませんね。私は仕事ですが、家族や本人が「入居を考えて」となると、この途中で心理的にイヤになるんじゃないかと感じます。不安を持ちつつ電話して、何を聞こうか話そうかと思っているのに、段階が長すぎる。「お気軽にご相談ください」とフリーダイヤルの横には書いているけど、お気軽になれないです。一方で、どこの業界もモンスター顧客が多い中、企業側の防衛手段であることもわかります。昔の黒電話は、留守電すらもなく、お互い配慮をもっていました。こんなことをいうのは年寄りの証拠ですかねー(;’∀’)。

2020年スタート!

謹賀新年。お正月は和歌山の実家で、暖かな快晴の日々を過ごしました。実家に戻るたび「町の老化」を感じます。官報によればとうとう人口は4000人を割り、いわゆる限界集落。医療も介護もなんとか細い糸でつながっているという感じがします。国の社会保障削減方針は、このような多くの零細町村を直撃すると実感しますね。手厚すぎることは確かに問題ですが、「本当に必要な部分」まで削らないように制度を整えてほしいものです。お正月明けに、私の子ども時代の2代目ピアノの先生が遊びに来てくれました(父の従姉妹で母とは1歳違いの友人、1代目は妹先生(^^))。杖歩行ながらお元気そうな姿を久々に拝見しました。我が家の改修玄関の手すりや段差解消も、親だけでなく友人の往来にも役立つのだなぁと実感しました。これから来年の介護保険改正に向けてどのように決まっていくでしょうか、注目です!