戸建てと集合住宅の違い

昨日の続きで、自立型ホームの入居者の方々のお話。みなさん、住み替え前は「戸建て」にお住まいだったんですが、引っ越しで予想外だったことに全員言われたのは「温かい」。集合住宅の気密性ってすごいんですね。私自身は実家を18歳で出てから賃貸・分譲含めずっと集合住宅に住んでいますし、実家にたまに帰ると、確かに冬寒いと感じるのですがそれは単に古い家だから(笑)と思っていたものの、戸建てと集合住宅の差は大きいようです。さらに、光熱費がかなり下がるという話も。もちろん前の住まいとの広さが異なりますが、前述のように温かいのでほとんど暖房が不要だったり、共有スペースの利用でおさえられたり…ですね。「自立型ホームは高くて入居できないという人も多いけど、そうではないと伝えたい」と仰る方もおられました。以前「自立型ホームへの住み替えは、今までの家と交換すること」と言われた方もいましたが、なるほど!入居者に聞く話は学ぶこと多しです。

住み替え適齢期

先日セミナーの中で、自立型有料老人ホームにご入居の方々にも登壇いただき、暮らしぶりをお聴きする機会がありました。自立型ホームに入居されている方々は「自分で決めて」住み替えしている方ばかりですが、「住み替え適齢期は75歳まで」とほとんどの方が言われます。自分では元気と思っていても、不思議なくらい75歳を過ぎるとガタっとくるときがある。それからでは遅いと。また、「自立型」に入居するということは、自立でその暮らし(ホームの暮らし)を楽しまないと損という話もよく言われます(もちろん、高齢期に新しい環境に順応するのも大変ですし)。「住み替え」を決心していながら、先延ばしする人は、本当に注意したほうがいいと思います。思い通りの住み替えができない人もたくさんいるのです。高齢期の(いや私を含むプレ高齢期も)過信は禁物です。

20年度の年金支給

先般の報道では、2020年度の年金改正は2年連続のマクロ経済スライド発動だそう。物価・賃金が上昇しているけど年金はその伸びを抑えて上げますよ、ということなので実質「減額」となるわけです。マクロ経済スライドは2004年に導入されましたが、長らくデフレが続いたので過去2回しか発動されていません(20年度で3回目)。厚労省の話では、年金の長期見通し(財政検証)で、今後まだ26~27回の調整が必要とのこと。つまり、26~27回にわけて年金を減らすわけで、若い世代の人々が「高齢者の年金を減らせ」と考えていても、それは自分たちの将来年金も同時に下がっていることを忘れてはいけません。「ねんきん定期便」である程度の予想金額が出ている世代は、チェックしてみてください。年金保険総額は前年より1年分増えているのになぜ受給想定額はこんなに少ない?ということがあります(-_-)。

看取り室への補助

厚労省は、来年度(今年の4月)から、介護施設に新たに「看取り個室」を新設・改修して設置する際に、最大350万円を補助するそうです。対象は、特養、老健、介護医療院、養護ホーム、経費ホーム、GH、小多機、看多機、特定施設ということで結構幅広いです。小多機、看多機も含まれるということは、在宅で介護をしている場合にも、終末期の看取りを施設でということも可能になり、独居高齢者や負担の多い家族にとっていいかもしれません(現場は大変ですが)。特養などでは、すでに看取り室(直接的でなく、相談室・静養室などの名称にしている)を1室おいているケースも見ます。財源は先週にも書いた「地域医療介護総合確保基金」を充当するとのこと。地域の判断になりますから、ますます今後「自分が住む地域」の介護力に差がついていくかもしれませんね。

新型肺炎に備え

新型コロナウィルスが脅威に感じます。日本でも患者が発見されるなど、かなり心配です。高齢世代はもちろんですが、若くて元気な人でも、自分が媒介になる可能性もあることを意識して、対策を講じておきたいものです。週末街中に行くと、若い人(子どもや高校生など)もマスクをしている人が多かったです。私もまだ若いと自負しながら(;’∀’)、高齢世代と会ってお話することが多いので厳重に注意しています。しかもこれから講師仕事も続く予定ですし。それにしても、イキモノの不思議といいますか、人間も進化を遂げてきたわけですが、ウィルスや細菌も変異していくということに、ついつい哲学的に考えてしまいます(笑)。悩み多き日常も、俯瞰してみればウィルスの変異のようなものなのか…。意味不明でした(;’∀’)。

消費税から介護

消費税増税は社会保障財源にあてるという名目ですが(これには歪んだからくりアリの話は以前書きましたが、おいといて…)、この中から今年度・来期と介護分総額各824億円の予算。市町村が地域にあわせて活用し、来年度は特定施設(介護付有老ホームなど)にも補助を出すことが可能になるらしい。高齢者住宅(国交省含め)への税金投入は、事業者に補助されることが多く、入居者(国民)にほぼ利がないので、国民への福祉より経済対策か…と訝ってしまいます。次期介護保険改正では、特養入居が低所得層でも大きく負担が上がるのですから。また、ボランティア確保のために、運営を手伝う人にはボランティアポイントをこの財源を使って出せるようにする案も。ひとつのきっかけにはなると思いますが、「人材確保対策」としては、小ぶり感を否めませんね(;’∀’)。消費税増税の行方、うさん臭くてなんだかなぁ、です。

浴用杖

この冬は温活で日帰り天然温泉に週1で行っています。そこで発見「浴用杖」。脱衣場と浴室エリアの間の小部屋に設置されていました。平日はお年寄り率90%なので(;’∀’)、ついつい観察してしまいます。脱衣場でシルバーカーをついているおばあちゃんも。最初、ここまでして温泉が好きなのか?と思っていたのですが、高齢者同士の会話を聞いていて、「ああ自宅のお風呂が怖いのだ」とわかりました。以前から高齢者が自宅のお風呂でなく、スポーツジムと契約してお風呂だけ使う人が多いという話を聞いていました。しかし日帰り温泉も1回1000円程度かかります。経済的に厳しくない?と思ったら、週に何回かシニアデイがあり550円(*’ω’*)。銭湯も京都の場合450円ですから、大きくは変わらないか。大繁盛です(;’∀’)。高齢者の不安を把握することで彼らの役に立ち、商売繁盛にも。いわゆるWin-Winですね。

有老ホームの情報

以前も何度か記したことですが、複数の有老ホームの顧客向け会報誌を定期的に送って頂いています。個人的にいつも一番楽しみなのが、コピー印刷・ホチキス留めの超シンプルでコストのかかっていない(;’∀’)もの。でも、伝わり方はトップクラス。運営母体は京都の有名なお寺ですが、別法人化でホームは株式会社、社長は貫主(*’ω’*)。巻頭に貫主のお話があり、これが毎回非常に勉強になり面白い!お坊さんならではですね。続いて施設長。やはり「キャラ」がよく出ている内容で、先代に続き新施設長もクラシックに造詣が深いことがわかります。もちろんご入居者の投稿も多々あり、ホームのことがよく伝わってくるのです。ともかくシンプルで嫌味がない。入居者や入居検討者が「何を知りたいのか?」の視点に立つのが重要と思いますが、「事業者本位」で豪華な会報誌も少なくないです。

身元保証・引受

昨日の続き。老人ホーム等に入居する際「身元保証人」が必要ですが、事業者側もこの件で困ることが多いそうです。シッカリ関係の築けている親子では後見の問題ないのですが、入居の際「名前だけ」契約する人も少なくない。身元保証・引受は、本人の認知機能に問題が生じたときや遺体引き取りの役目があります。ところが実の子でも、発生時に「名前だけだから」と逃げる人、電話にすら出ない人がいる。そういえば、随分前、某認知症グループホームの責任者から聞いた話で、本人の収入・資産が枯渇し、子に連絡したら「一切関係ないので、煮るなり焼くなりしてください」という実子がいた、遺体引き取りについても「そちらで処分してください」という子も(◎_◎;)!「子」でさえ本当に大丈夫?な世の中か。後見人を外部から選ぶときも、どこまで対応されるかしっかり確認。講座の先生は、寝るときも常に緊急携帯電話を枕元に置き、24時間体制でかけつけるそうです。ここまでしてもらえるかどうか、高齢期は重要だと思います(介護や看護ではないですよ、法律上の対応です)。

高齢期の法律事務

土曜日に、仲良くしていただいている司法書士の先生の講座に行ってきました。とってもおもしろかった(*’▽’)!というか勉強になりました。高齢期の法律関係は、専門家にお願いしたほうがいいなぁと実感。私の自筆遺言書にも問題があることがわかりました(*_*)!先生が若い駆け出しのころ(今もまだ若いですが・笑)、最初に任意後見を担当した高齢者から言われた後見人の条件が、①若い人、②タバコを吸わない人、③ギャンブルをしない人、の3つだったそうです。すごい的を得ている!と思いました。後見をしてもらう人は、自分よりある程度若くないと長い先を考えると困ります。タバコは健康上当然。意外と盲点は「ギャンブルをしない」。そうですよね!金銭的なことも託すのですから、これとっても大事!他にもユニークなエピソードがたくさんありました。4月にこの先生と一緒に大きなイベントで講師をします。詳細決まり次第お知らせします(^_^)/