持続可能の意義は?

介護保険制度において「持続可能な」という言葉がよく使われますが、どうも違和感があります。目的が持続すること?持続さえすればいいの? 重要なのは中身なのではないのだろうか?使えない制度を維持しても意味がないのでは。昨日の特養の費用負担厳格化もそうですが、振り返ると、制度開始時から①費用負担がどんどん重くなる(保険料、利用料)、②使える条件が厳しくなる(介護度、地域差)。これはもはや社会保障制度の一つと言えるのだろうか。根本的な部分、基底の部分からずれていると感じるのは、私だけでしょうか。措置時代は、その人の必要性に応じて無料なのではなく、費用も発生していました。無料もあれば所得に応じて介護保険を使うより高額な人もいた。保険制度にして「持続可能」が難しくなる事態であれば、もっとも調整しやすい措置のほうがいいのでは。ただそうなると「国」や「自治体」の公の責任になってしまいます。そこがビミョーなんでしょうね。でも、根本的な部分、「何のための社会保障なのか?」

特養入所の厳格化進むか

朝刊からの抜粋です。以前から「特養入所者と在宅の公平性」を言われ続けてきましたが、補足給付の対象ハードルを下げる案が本格化しました。年金が120万円を超える人は預金1000万円以下→600万円以下で食費補助が外れる。特養の食費は、1日1,380円が規準。市民税非課税のうち所得に応じて3段階に補助が設定されており、1段階が300円、2段階が390円、3段階が650円と、1日3食分で確かに安価です。この補助を厳格化するというのが今回の案。それはわかります。ただ、そのボーダーラインがこの資産や所得でいいのか? 社会保障全般が非常に脆弱になる中で、資産600万円、収入120万円が「十分なお金がある」と判断できるのだろうか?朝刊の違う頁には、少子高齢化対策の育休給付に労使負担増の内容もあります。いったい税金はどこに消えているのか?消費税増が法人税減とほぼ同等という胡散臭い(-_-;)話もある中、「格差はない」という世論に疑問しか感じません…。いっそのこと、特養は措置に戻したらどうでしょう。

悩みの解決策

シニア世代の皆さんは個別の悩みをお持ちの方も多いです。私にもある悩みが(;’∀’)。旧知の専門家に先日お会いした際にちょっと相談しました。顔を合わせて、何らかの方向性(解決でなくても)を聞けるということは、心が軽くなるなぁ、と実感しました。私自身、高齢期の生活のテーマに関わってある程度広範囲で勉強していますが、それでもホントのプロでない部分も多々あります。自分がその「問題」に当たった時は、やはり専門家に頼ることはとても大切と実感。今は詳しい内容を言えないのですが(;’∀’)、いずれ将来何らかの方向に進めば、また「実例」としてセミナー等でお伝えしていきたいと思います。特に法律がからむときは、専門課への相談が必須。そしてそこにさらに必須なのは「信頼」です。信頼は言われるものでなく、自分で感じるもの。信頼できる人、を見つけることが重要ですね。漠然とした話でスミマセン(;´∀`)。

特養も破綻する時代

介護職員不足の話題、ここ数日もよく聞きます。先月には静岡で特養ホーム3施設を運営する社会福祉法人が経営難を理由に閉鎖。職員不足により入居者を受け入れられず、したがって介護報酬も減少したということらしい。有料老人ホームでも「需要はあるのだけど…」と、空き室を抱えているところがあり、理由は職員がいないため。特養など介護保険施設や介護付有料老人ホームなど特定施設は、要介護入居者に対する職員配置の基準があるため、基準に満たない場合は受入ができません。在宅介護が大丈夫かと言ったばかりですが、施設でも大丈夫か?介護職員が安定的に確保できているかどうかを見極める必要もあるようです。他に特養破綻事例を探していると、今年初めに神奈川県の大磯町・二宮町でも6億円以上の負債で破綻先がありました。こちらはどうも理事長の傲慢経営が理由の様子。「見る目」を養うことは、そうそう簡単ではないですねぇ┐(´д`)┌

本当に在宅介護は可能なのか

昨日は横浜、今日は大宮でお仕事です。10月は今年一番の移動距離かも(;’∀’)。なるべく開催地の施設や介護の状況を調べて概要をお伝えするようにしており、地域特性が出て興味深いです。政令市で区ごとに「在宅介護の事業所数」と「高齢者人口」を一覧にしてみると、偏りが一目瞭然。いろんな種類のサービスがバランスよくある区もあれば、高齢者人口に対し「これで在宅が賄えるのか?!」というほど、バランスの悪さと事業所数の少なさに驚くことも。一方で、人口5千人以下のような小さい町だと、ほとんど社協が介護事業を担っており、訪問介護は1事業所だけというところも(我が実家も同様)。地域の細かい状況を調べれば調べるほど、在宅介護って無理なんでは((( ;゜Д゜)))と思ってしまいます。とはいえ、有料老人ホームのご担当者に聞いていても「人材不足」は半端ない。現状を知らないほうが幸せなのかも(;’∀’)…

高齢者の住まいリスク

昨日のイベントの話続きなのですが、私の講座にずっと来てくださっている常連さん、ホーム住み替えをした方にもたくさん再会でき、楽しいひとときも持てました。一方で、非常に気がかりな方にもお会いしたのです。某自立型ホームの突然の閉鎖、以前一度インタビューさせていただいた方で、その後の大変さを立ち話でお聞きしました。高齢期に本当にきつい現実です。次の住み替え先を探しているご様子でしたが、他の多くの質問・相談者がおられじっくりお話できませんでした。かなり心配しています。もしこれをご覧になる機会があり(確かPCを駆使されていたかと)、かつ悩んでおられたら私に何らかの形でお声がけしていただければと思います(その旨会場でもお伝えしましたが)。住み替えで「安心した」という何人かのお話が聞けて良かったと思う反面、厳しい現実に遭遇している方もいらっしゃる。「絶対」はないのですが、決める前に重ね重ねの確認を。見た目の華やかさ、思い込みに気を付けて。切に願っています。

将来への不安

昨日は京都で有料老人ホーム14施設が合同でイベントを開催、講師をお任せいただき、400名以上が来場されました。いつも思うのですが、大きな会場で数百人単位の来場者がおられても「初めてこういう勉強会に参加」という人が圧倒的に多い。それだけ、“新しく”高齢者の住まいへの関心、将来の介護への不安を持つ人が増え続けているのでしょう。残念ながら、自分で何とかしていかざるを得ない社会となっています。早めに知識を得て対策を講じていただければ。話は変わり、今月初めに福岡市で市民向けセミナーがあったのですが、アンケート集計を送ってくださいました。50代位の若い方から「老後設計を今から考えねば」という内容のコメントも複数見られました。また「講師からのラブリーメッセージを感じた」と書いてくれた方も(*‘ω‘ *)。こんなホメ(?)言葉は初めてで、とても嬉しく和みました。愛を感じて頂ければ幸いです(^o^)丿

高齢者は断然赤で!

先々週実家に滞在した折、老母と買い物に出かけました。小さい町なので食料品以外の衣料品や家具などは車で40分程遠出せねばなりません。ショッピングモールで洋服を見ていたら、高齢女性が「どっちがいい?」と私に聞いてこられました。持っているのは、赤に近いえんじ色と老人ぽいグレー。即答で「絶対赤い方がいいです!」。ご婦人「でも私80歳なのよ」。私「トシとともに赤いのを着なくちゃ!グレーは5歳老けますが、赤は5歳若返ります!」。離れたところにいた母が近寄って来て「私は83歳、3歳もお若いのだから赤よ!」と追随。普段自分がグレー好みなのに、このあと今まで買わないような赤めの服を買っていました。どうでもいい話なんですが(;’∀’)、行動&思考が狭まる高齢期、周りが縮まないように支援するって結構大切かも、と深読みしてしまったのでした。しかし80歳と83歳比べても…( ̄▽ ̄)

自然災害も加味した老後設計

一昨日と昨日は自立型有料老人ホームで見学セミナーでした。半数近くが「初めて高齢者住宅の見学をする」方々。初回の印象の影響は良くも悪くも大きいと思います。基礎知識を学んだ人々ばかりなので「自立型」と「介護型」の違いは押さえておられますが、今回は「住み替えのタイミング(いつ)がいいのか難しい」という声が多く聞こえました。台風19号の被害がまだ生生しい首都圏でしたので、「高齢期にこのまま今の一戸建てに住み続けても大丈夫なのか」という不安は特に大きいと思います。今までの高齢期のリスクに加え、今後は自然災害リスクも追加した上で、老後設計が必要ですね。将来のことは誰にもわかりませんが、「しまった」と後から思わないように、選択していってほしいと願います。

介護保険第1号年齢引き上げ?

介護保険の利用対象見直し論がいろいろ出ています。介護保険に限らずいつも感じるのは、年齢で区切ることの理不尽さ。「元気な老人が多いから」とプロパガンダし、社会保障を一律『年齢』で区切ろうとします。でも、年齢関係なく、支援が必要な人は絶対必要なのです。介護保険の第1号被保険者は65歳以上ですが、70歳以上にするという暴論も出てきました。定年70歳引き上げ論とリンクです。確かに65歳以上で働く人も増えていますが、「働きたい」という人がいるのは事実ながら「働かないと生きていけない」人は同時にもっと多いからです。中には心身の無理をしている人もいるはず。年齢区分というバカバカしいことはやめて、必要性に合わせるべきではないだろうか。その判断が面倒だし非効率というでしょう。なんでも「効率化」するのは逆に非効率ではないか?一度精査してほしいもんです。