地域資源マップ

 

今日、大学の指導教授からおもしろい本を頂きました。石川県保険医協会が作っている「福祉マップ」厚さは1.7㎝ほどあり、結構分厚い。介護や福祉の制度がわかりづらい、施設の種類がわかりづらいという、専門職からの声があがり、専門職が熱意をもって作成したのだそうで、なかなか素晴らしい出来上がりです。ざっと見た感じですが、まとまりがとても良い。そして、市町村ごとにどんな「地域支援事業」があるか表になっていてわかりやすい、いや比較できる(笑)。結果、各市町村が「なんでウチはできていないんだ?!」という話になり、改善がなされたりという効果もあるそう。高齢者だけでなく、障害者、子ども、その他さまざまな社会制度が網羅されていて、一家に一冊社会福祉の赤本という感じでしょうか。副題に「ひと目でわかる社会資源マップ」とあります。まさしく。地域ごとの頑張り、いいですね。

健康で文化的な生活

 

今月はセミナーや講座が続いています。参加者と接していますと、いろいろな考えや気持ちがわかり、学びの場でもあります。一方で、このような場に来られる人は、経済的ゆとりに幅はあるとはいえ、住み替えにまだ余裕をもって考えられる立場にいると思います。ここ数年、以前からも大震災や水害、台風などによる家屋破損でいまだ解決できていない高齢世代も多くいます。関西周辺は1年前の台風や地震による屋根の未修理がまだたくさん見られます。特に老朽化した賃貸アパートは、これを機に「追い出し」も熾烈を極めているようで、公営住宅には抽選で入れず。まったく「居住福祉」の観点のない日本と痛感します。手持ちの住宅がなければ、民間借り上げでも公的にサポートするべきではないだろうか。「住むところ」は最低限の人権です。上っ面なきれいごと政策に、やはり怒りを感じてしまいます。

ホーム住み替えで自由に

 

今日は京都の有老ホーム(自立型)見学講座でした。以前講座に数年通ってくれた方(女性)が卒業し入居されたホームで、その方が実際の生活ぶりをお話くださいました。とてもいい話で、参加者は聞き惚れて(?)いました。というか、私も「へぇ~」と思うことが多かったです。ともかく、顔の表情が一変して、以前は若干戦闘モード(笑?)な雰囲気でしたが、すっかり穏やかに!入居1年、友達もでき、あちこち一緒に遊びに行き、ご自身まだ車に乗って外出もしているそうです。ひとりで自宅の売却、荷物の整理など頑張ったらしく、その様子も聞かせてくれました。いいなぁと思った言葉は、「老後の暮らしとして、自宅とホームを交換するという気持ち」と。なるほど。相続人が誰もいないので家を持っていても仕方ない。有老ホームへの住み替えで「自由になった」とのこと。お元気そうで何より(*^^*)でした。このように、関係が続けられるのも嬉しい限りです。

リストラで介護へ?

 

大手損保会社が4000人の従業員を削減すると報道がありました。なぜ注目したかというと、その削減人員をグループ企業の介護事業にも配置転換とあったためです。記事では「余った従業員は介護に」とあり、この表現もどうなのかと思うものの、現実的にもあまり良いイメージがありません。不本意に介護の仕事をせざるを得なくなる人は、現場でどのような仕事ぶりになるのでしょうか。損保会社は当然もともと介護事業をしていたのではなく、M&Aで取得した介護事業。正直なところ、全国チェーンで過去さまざまなトラブルも起こして来た介護施設。今でさえ、個人的にはまだ課題は多いと感じるのですが、大企業の利益中心で介護をどう捉えるのか、なんだかなぁと感じます。

生活リズムセンサー

 

先月の有料老人ホーム孤独死は、厚労省の対応も早く高齢者住宅事業者に向けて安否確認の徹底の通達を早々に出していました。高齢者住宅だけでなく一般住宅も独居が増える中、今後は後付けセンサー需要も増えると思います。そういう私も高齢者ではないものの(;’∀’)、何が起こるかわかりません。周りに迷惑をかけないようにしたい。センサー設置の検索などしてみました(;・∀・)。5,6年前に比べると各段にサービスが増え、内容やコスト面も充実してきていると感じます。センサー異常察知は、あらかじめ登録した身内などに伝わる仕組みばかりでしたが、警備会社中心にかけつけサービスも増えました。老親と遠距離で暮らす子世代は連絡が来てもすぐかけつけられないし、身内すらいない人も多いので、駆け付け確認まであるといいですね。そろそろ私自身も真剣に考えようかと、思っています(;’∀’)。

ビックリな事件

 

昨日、業界ニュースメールでビックリな内容が届きました。公表されているものの、画像は名前ぼかしてます(;・∀・)。和光市は、地域包括ケアシステムのベースモデルともなった自治体で、随分前から取組みが厚労省でも事例で紹介されていました。今回その強力なリーダーシップで推進してきた担当者がなんと逮捕された(◎_◎;)。私もこの方の講演を2回程聞いたことがあり、トークもうまくパワフルで聴衆を惹きつける内容でした。事件は保健福祉部長の時代だそうで、管理職トップのときにいったい何があったのでしょうか。ビックリというよりショックです。多くの交流のあった現場介護職や福祉職も同様でしょう。なんだか、世の中、おかしいことばかり。これをカオスとでもいうのでしょうか…

有老ホームの看取り

 

昨日のセミナーで、ホーム現場スタッフの方々とのトークの場があったのですが、学ぶことが多くありました。「看取り」のイメージは、各自が思い込みの部分も大きく、実際はケアする側によって全然異なるのだなぁ、と。終末期だからベッド上で意識もうろう、息切れ切れとは限らず、食べたいものを食べ、時にはスタッフと外食にも行く。普通の生活で人生を終えていくケースもあるのです。日本ではまだまだ「少しでも長く生きさせる」考えが根強いですが、思い返せばデンマークの特養に行った時も「看取り期」の男性が普通に洋服を着て私たちと話をしてくれました」。私自身が「看取り」に固定観念をもっていたかも。自立型有料老人ホームから介護専用室に場を移すメリットは、それまでのその人をよく理解されているので、その人の望みをかなえながら看取れること。高齢者の住まいは、奥深いです。

お役所の公表情報

 

6,7月は各地でセミナーが続くので、資料作成の際にその地域の有老ホームの状況を調べておりました。定期的に開催する地域は、過去のデータも残しているので、いろいろ見比べていると、自治体によってかなり公表スタイルに差があり、驚きます。100万人越の大都市でも、有老ホーム情報の更新が数年されていなかったり、前回のリストと見比べると少なくなっているのでおかしいと思ったら、リストから漏れたままだったり、と信じがたいようなものもありました。住み替え講義では、まず第一段階の情報として、自治体が発している情報を見てほしいと伝えているのに、これでは…( ̄д ̄)。一方で、いつも信頼感をもって見ることができる自治体もあります。詳細情報、更新頻度、注意喚起など、非常に参考になる。こういうところにも、役所能力って現れますよねぇ┐(´д`)┌

グレーな不適切営業

 

詐欺の手口は、まさか!と思うような新しい内容も次々発生しています。高齢者に限らず誰もが被害者になりえる時代。また、詐欺とはいえないものの、グレーな営業活動も問題視されています。先般もゆうちょ銀行の多くの支店が高齢者に不適切販売を行っていたことが報道されました。気になるのは、不動産業界でも同様なケースがあるとか。高齢者の住み替えに際し、自宅を低価格で買い取るようなことも見られるようです。有老ホームへの住み替えが決まっていればまだしも、これから決める(まだ住み替え先がない!)場合もあり、それは路頭に迷うことに繋がります。全てがそうとはいえませんが、お金が動くときは、「自分はまだ大丈夫」と過信せず、客観的な判断をしてくれる身内や信頼できる人にまずは相談することが本当に重要です。大切な老後資金を失うことにもなりかねません。周辺の人も注意してあげてほしいです。

原則2割って?

 

今月のシルバー産業新聞のトップ記事。財務省からの社会保障費削減案は、常々話題にしておりますが、あらためて次期(2021年)の改正案が俎上に載ってきています。しかし、財政審の分科会長がなぜ経済連関係者である必要があるのか( ̄д ̄)?。前々からですが、財務省としては、一律2割負担、ケアマネジメント自己負担、要介護2以下の総合事業移行を押したい姿勢。「年齢でなく能力に応じた負担」とのことですが、高齢期の収支で2割負担がどれほど厳しいか、官僚や大企業役員の方々にはわからないのでしょう。高齢者の収入や貯蓄を平均で語るのではなく、分布で示して「能力」を計るべきかと思います。これからますます老後期の格差が拡がることが確実な中で、相当ズレている改正案と思いますけどー。