運転免許を持っている人

 

業界紙に「以前の記事の再録」として載っていた内容ですが、なるほどと思うことがありました。「免許保有高齢者の自転車運転時の交通事故率は非保有者の8分の1」というものです。かなり低いですね。「免許保有者と非保有者では、交通法規や運転者心理に対する認識に差があるためと考えられる」とありますが、納得です。私もだいぶペーパードライバー歴が長くなりましたが(;’∀’)、それでも13年程は運転している時期があったので、いま自転車に乗っていても、車の行動予測がつきやすい。さらに自転車でも自動車同様に、発進・停止や曲がるときに前後左右確認をするので、なんとなく運転時のクセが出ると思います。など考えると、車の運転に関わらず、全員が免許取得コースの学びをする(義務教育?)のもいいのかも?
今年のブログ更新は本日で最後です。また来年宜しくお願い致します。

低所得者向け保険料軽減

 

来年度「低所得者対象の介護保険料軽減措置」を拡充する方針を政府は決めたとのこと。憤慨する改正が多い中、ちょっとマシですね(;’∀’)。消費税10%引き上げの財源と新たな公費を投じて行うようです。住民税が非課税者、生活保護受給者などを対象に65歳以上の約3割、1100万人に相当するらしい。一般的によく報道される介護保険料は「基準額」です。収入に応じて自治体で減額・増額がされていますが、軽減措置は今まで最大55%まででした。それを70%まで拡げるとのこと。軽減とはいうものの、よく考えたらもとの基準額が、消費税2%UPどころではない上がり方ですから、「ありがたい」ものではない。介護保険制度で助かっている人は確かにたくさんいます。一方で、利用しない(できない)人にとっては(特に低所得者)、日本最大の酷い掛け捨て保険といえる。しかも強制であり仕組みが複雑。国民ファーストでない制度のダントツナンバーワンでは。

どの数字が正しいか

 

論文作成のために高齢世帯の家計収支を公的データをもとに分析しています。どこまで実態が反映されているか訝りつつ(;´∀`)、問題は「単身者」データが少ない。高齢単身が増えているのに、いまだ「夫婦世帯」が標準。一般家庭も「サラリーマンと専業主婦に子供二人」が相変わらずの定番。そういう家、見ませんねぇ┐(´д`)┌。しかも統一性がない数字が多く、いかに政策にあわせて使い分けされているか?という気が。例えば、総務省家計調査(2017)「高齢夫婦無職世帯」の実収入は月209,198円(年収251万円)。年度と構造が違いますが、厚労省の厚生統計要覧では65歳以上世帯の年収435.9万円(2015)。夫婦二人でなく子同居も入っているかもしれませんが、よく使われるのがこれを基にした「一人当たり所得」。単純に割ると高齢者70歳以上1人当191.6万円(世帯人員2.11)、30-39歳の177.0万より多い、というロジック。相当ゆがんでますよね(;´∀`)、うーん…

入居一時金の会計

 

首都圏で有料老人ホームを運営(37施設)する会社が、入居一時金を不正処理と報道。古くからの会社で15,6年前に何度か伺ったことがあります。この会社は今年別の企業に買収され、内部告発で不正が発覚とのこと。疑問が2つ。買収時の査定で見つけられなかったのか。顧問税理士が知らないはずがないのでは。報道では、今年まで3期に渡り入居一時金を売上として一括計上、役員報酬にしていたらしい。入居一時金は償却期間(想定入居期間)に応じて、日割りで売上にしていかねばならず、財務上基本は「固定負債(長期)」に計上され、1年ごとに「流動負債(短期)」に付け替えられるのが普通です。古くは入居一時金に明確な定めがなく、2週間で全額償却(返還されない)という施設もあり、トラブルが多発しました。老人福祉法の改定により、明確に算定根拠と日割りによる返還、さらに倒産時に備え保全措置(500万円迄)も義務付けられています。さて、この企業26億4千万円が消えたとのこと。「知らなかった」では済まされない問題。一時金制度のある施設の貸借対照表で「固定負債」が少ないのは要チェックですね。

入浴回数と要介護の関係

 

千葉大学などの研究グループでユニークな内容が発表されていました。「週7回以上入浴する高齢者は、週2回以下の人と比べて要介護認定のリスクが約3割減少」なのだそうです。8都道府県で、要介護認定を受けていない約1万4千人を対象に3年間の追跡調査をしたとのことで、大掛かりな研究ですね。夏場に週7回以上入浴する人は、週0-2回の人より要介護認定を受けるリスクが28%低く、冬場の入浴も同様に29%リスクが減ったそうです。しかし、週7回以上というのは毎日以上(?)。私も高熱がない限り毎日お風呂を使いますが、さすがに週8回はないです(笑)。夏にプールなどに入ればシャワーで1日2回とかありますが。ようは、毎日お風呂に入ると介護予防になるのでしょうか。うーん、もう少し「エビデンス(笑)」がほしいところですね(;’∀’)。

男性は特に注意

 

高齢者の家庭内事故は「浴室」が多いといのは、最近誰でも知るところとなりました。先月、消費者庁までもが注意喚起しています。セミナーに来てくださったシニア世代からも「近所の人が」「友人が」同様に浴室事故にあった話も時々伺います。消費者庁では、「男性」はより注意と言います。高齢者の男女別では当然、男性の方が人口が少ないのに、「おぼれ事故」の救急搬送は男性の方が多いのです。この男女別グラフを見ていますと、不思議な事に温かくなるシーズン(5~8月)は女性が若干多いものの、冬場は男性がぐっと増えます。おそらく男性に脳血管疾患が多いことと関係があるのでは。もっとも多い12月、過信せず、入浴には十分注意してください。

年金地域格差

 

高齢世帯の収入は年金がおもなものになりますが、年金の計算には「地域」は関係ありません。保険料納付期間、保険料、その他調整係数から算出されるものの、地域差が結構あることを発見しました。国民年金は保険料が全国統一ですが、厚生年金は、給与の額により比率が異なります。従って所得(給与等)が高い人が多い都道府県は年金額も高くなることは想定できますが、H29年度末の厚生年金月額平均は東京でなく神奈川県が1位です。意外とと言っては失礼ですが(;’∀’)、奈良県も高い。秋田県が一番低くなり、神奈川県対比72.9%です。約3割の差は大きいですね。国民年金は保険料統一ゆえか、最高平均額に比べ最低額は88%となっています。「年金減らされた」と嘆く高齢者が多いのですが、その実態が他のデータを辿ると驚愕するものがあります。高齢者住宅運営者も将来において、この分析は欠かせないと思いますよ。

簡単テスト

 

シルバー産業新聞の記事からですが、東京都大田区の大森医師会が、認知症の簡易検査手法を開発したそうです。時事に関する質問3つ(例では、2年後のオリンピックは何歳?、前回の東京オリンピックは何歳?、誕生日はいつ?)、模倣テスト2つ(手を使って、キツネとハトを表現する等)。他に、目をつぶって両腕を水平に肩まで上げた後に、手が内側に回転しながら下がる場合は脳血管性認知症、両手首を体の前で左右に振った際に、動きの滑らかさに差が出る場合は、レビー小体型が考えられるとか。思わず、自分で全部試してしまいました(笑)。認知症診断には長谷川スケールが有名ですが、結構難しく時間もかかります。この大森医師会の方法は簡易とはいえ、シンプルでいいですね。「身構えることなく3分でできる」と書かれているように、ストレスもなく誰でも取り組めそうです。いや、誰でも取り組めると、誰もが不安になる(笑)?

VSED

 

今日は愛媛県の松山に来ています。さて、日経朝刊の記事で「VSED」という言葉を知りました。Voluntarily Stopping Eating and Drinking の略だそうで、直訳どおり、自発的に食べる・飲むをやめること。日本では安楽死は認められていませんし、尊厳死も微妙なところです。記事によると、終末期医療にかかわる約3割の医師はVSEDの患者を診たことがあるとのこと。海外でも安楽死の代替としてVSEDが患者間で広まったそうです。記事中の医師は、患者の「死なせてくれ」(苦痛を持つ末期患者)に対し、もちろんそれはできない。患者自らが飲食を絶ち、睡眠薬を微調整し本人が望むように少しずつ眠れるようにしたそうです。是非を論じるのは難しいですが、ある意味自然死のひとつといえるのかな、とも思います。どんな状態(苦痛)でも生きたいと望む人、もう十分で苦痛を除きたいという人、それぞれの意志は尊重されるべきかな、と個人的には感じます。

互助と公助の相関関係

 

専門紙からの引用ですが、桜美林大学の白澤先生のコラムに興味深い内容がありました。『互助と公助には相関関係があり、公助が力を発揮できない社会では互助は育ちにくく』、逆に公助が推進されている社会は互助が活性化する、と。厚労省が進める「地域包括ケアシステム」は自助・互助・共助・公助論でもって、「自助・互助」があくまでもベース、公助はやむを得ないときのみと言って憚りません。社会福祉学部的にも「公助がベースにあってしかるべき」なので、まったくもって社会保障の後退(家族主義)なのです。白澤先生が、データを用いて解説してくれ、納得です。私も度々欧州には訪れていますが、社会保障制度とボランティアの充実は正の相関と実感します。厚労省のいう「地域共生社会」で、互助を育てるためには、『人々の生活に密着した介護保険、医療保険、年金保険、さらにさまざまな公的サービスをもって、安心した生活が送れることが前提となる』と白澤先生は結んでいます。思わず膝を打ちました( `―´)ノ