介護保険は余剰金蓄積?

 

ある社会保障に関する文献で「?!」という内容を見ました。そこで調べて自作してみたのがこのグラフ(介護保険事業状況報告年報より)です。「介護保険は高齢者増で財源不足」と我々は刷り込まれています。だから保険料も利用料も上げないと、と。でも、介護保険が施行されて以来その収支は毎年度黒字が続いており、累積黒字は2兆5千億円も(◎_◎;)?!ついつい、「そうだよなぁ」と思わせる少子高齢化バイアス。常に政府の言い分を訝っているくせに手落ちでした。きちんと根拠を調べないと。民間保険は「収支相等の原則(保険料総額と保険金総額が等しくなる)」があります。民間の手法を都合のいいときだけ利用するのに…。でも…私の計算がどこかおかしいのかな。何か項目・考察が漏れているのだろうか。しかし文献にも「黒字」による疑問が論じられていました。今度大学の社会保障専門の先生に聞いてみます(;・_・)。

介護事業所数

 

先日厚労省から、H29年10月1日時点の介護保険事業所数が公表されました。介護保険改正の影響が大きいなぁと感じるのは、「介護予防通所」(要支援の人のデイサービス)および「地域密着型通所」(18人以下のデイサービス)の減り方が大きい。事業の増減は介護報酬に大きく左右され、日本の介護は「公営ではない」ため、国はある意味ちょっとした操作で事業所を減らすことができるのです。うーむ( 一一)。老後設計をしようにも、自分の周辺にどんなサービスがあるのか、あっても近い将来に変化してしまう可能性がある。在宅計画を考えても不安だらけ。介護保険施設(入所型)の数はというと、特養は7891ヶ所(約54.2万人)、老健は4322ヶ所(約37.3万人)です。

人生を輝かすには

 

少し前の話ですが、イギリス映画「輝ける人生(原題:Finding your feet)」を観てきました。昨今高齢者が主役の映画やドラマが増えましたが、この映画もほぼ高齢者ばかり、出演者に申し訳ないながら「美男美女」がまったくいません(;’∀’)。様々な日常の問題をこれでもかと盛り込んで、2時間退屈せず楽しめました。広告には「ダンス」が中心のようにPRされていますが、それはほんの一つのエピソード。殻を突き破る!がテーマかな。終末期ガンの治療をせず、自然死に向かう主人公のお姉さんがとてもいい味を出しています。トシとともに価値観を狭め、「今の領域」を守ろうと保守的になりがちですが、ときには立ち止まって「本当にそれが自分にとって正しいのか?」を問うことも必要ですね。最近いろいろ思うこともあり(;’∀’)、「周りに惑わされるのではなく、自分自身が考えること」を実感しています。

家庭内事故ー落下物

 

汚い画像ですみません(;’∀’)。また私事ですが、土曜の朝、掃除機(縦型)を落とし、角が右足の中指を直撃しました。声が出ない痛みにうずくまり、しばらく悶絶(;´∀`)。出血のため絆創膏を貼り、食事会の予定があったので出かけたものの、どうもジンジン痛い。帰宅後びっくりしました。腫れて変色(◎_◎;)、骨折かも…と思いつつ、3連休なのでお医者にも行けず、冷やして包帯巻き過ごしました。高齢者の家庭内事故死データでは、年間74件(2017年)と少ないものの「落下物による打撲」で死亡も出ています。やれやれ。加齢とともに、こんな不注意事故の頻度が増えるのだろうな(単に個人的ずぼらかも)、と滅入りました。腫れはだいぶ引いてきました。今週もセミナーが続きますが、支障はありません(;’∀’)、少し歩き方が変ですが。くれぐれも油断禁物、痛かった…( ;∀;)。

高齢者住宅の緊急時対応

 

某有料老人ホーム(自立型)の入居者用会報誌の1頁です。先般の大阪地震、西日本豪雨の際の施設周辺の情報をレポートすると同時に、「自助・共助・公助」の観点でどのような取り組みをしているか、記載されていました。有老ホームの会報誌等の話を時々ここでも記載していますが、こういうアナウンスはとても大切ですね。「良く見せる」偏向イメージより「そこでの現実」がいかに入居生活を守っているか、が結局知りたいところです。それにしても、マンホール用トイレ!おもしろいですね(*‘∀‘)。今度現物を見せてもらおうっと!

ズレを感じてしまう

 

名古屋の高齢者住宅で暴言や暴力の虐待があったと報道がありました。新聞社のNetニュースでは「有料老人ホーム」となっていますが、当該事業者のHPを見ると「高齢者向け賃貸住宅ホーム」とよくわからない名称(苦笑)。文字数少ない報道から判断はできないものの、妙に腑に落ちないですね。60代の看護師と介護士の行為。責任者はこの二人を被害者の「担当から外した」だけなのでしょうか。さらに「介護士が少なく無理をしたと思う」と発言とのこと(端折ってるとは思いつつ)。これは被害者や入居者の立場にたった言い方ではなく、事業者側の言い分ですね。この事業者は今後改善できるのでしょうか? 入居費用を見ると、食費等含めて月12万円。安いですね。介護費用別途1割として介護度によるものの15万円前後です。「介護士の少ない」ことが問題であれば増やせるかというととても増やせる金額ではないでしょう。しかも人数だけの問題ではない。広い意味で、日本の介護の問題の現実かと感じます。

社会保障費用の負担感?

 

厚労省から「平成28年社会保障を支える世代に関する意識調査結果」が公表されました。誘導概念の偏向データであろうと訝りつつ(笑)、公表結果はなかなかおもしろいです。今後充実させるべき社会保障分野は、「老後の所得保障(公的年金)」が男女ともに70%以上とダントツ。次に「高齢者医療や介護」がいずれも50%以上。この2項目はいずれもH25年調査時より約3~7ポイント上がっています。そして、社会保障給付と負担については、「社会保障給付水準を維持・負担増はやむをえない」と「給付水準を引き上げ・負担増もやむを得ない」も他項目より多い結果。いずれも現役世代中心の調査ですが、普段の報道では「現役世代の負担が大きいから高齢者からも負担を」とプロパガンダしているのに、本調査では現役世代は負担やむなし?なんだか意図的なものを感じざるを得ませんが…(;´∀`)。

旅先の高齢者

 

今バンコクの空港にいます。これから帰ります。プーケットでは台風22号はだいぶ向こう(フィリピンや香港)なのに、影響がすごくて暴風暴雨でした( ;∀;)。途中晴れ間もあるものの、風が強くて21号の日本を思い出すかのような、車の横転や商業施設の窓ガラス破損などありました。自然の猛威にはどこでも逆らえません。毎年同じこと言ってますが(;’∀’)、やはりこのリゾート地も高齢旅行者および、海外からの移住高齢者の介護が心配になります。写真は地元の大きなスーパー、移住者らしき高齢男性がお弁当セットを買っていました。日本でも見る光景ですね。杖、シルバーカーの方も多い。その割にはデパートにもモールにも「介護用品」らしきものは見ません。密かなルートがあるのかな。どこでも定点観測は興味深いです

家庭内事故、転倒が1位

 

65歳以上の「家庭内事故死」の要因が、平成29年のデータを見ていますと、傾向が少し変わってきています。随分以前は、家庭内事故死のトップは溺死・溺水、ようするに浴室内事故でしたが、数年前から「窒息」(食べ物を詰まらせる)が最も多い状況でした。昨年のデータでは、「転倒・転落」が8,792件と最も多くなっています。これは「死亡者」数ですから、命は助かったものの、何らかの障害が残ったケースなどは数倍、十数倍かもしれません。さらに、転倒転落死のなかでも「同一平面上での転倒」による死亡(ようはバリアフリーの床)はなんと約82%!H27年では同割合は76%でしたので、いかに高齢期の自宅内での転倒が問題かよくわかります。過去何度か記したように、なんでもバリアフリーは逆に危険と感じます。家庭内事故は、比較的自立の高齢者に起こりやすいと言われます。自信過剰になることなく、日々注意が必要ですね。

老後格差

 

少し遅い夏期休暇で、これから毎年の滞在先プーケット島に旅立ちます。関空が台風の影響で完全復旧がまだ難しく、急遽名古屋のセントレア空港から(;’∀’)。また旅先からシニア世代ウォッチング・レポートしたいと思います。話は変わりますが、毎年研修講師をしている金融機関のためのテキストを改訂しているところですが、あれ?と思うことがいくつか出てきます。「65歳以上の平均所得」は、1年前に比べ公的年金と稼働所得が少し増えているものの、財産所得が減り、年金以外の社会保障給付と仕送り等が増えています。悉皆調査でなくあくまでも平均とはいえ、やはり高齢者層の格差はさらに広がっている気がします。年金も多く現役で働ける人、生活保護や家族に依存せざるを得ない人、とその幅は拡がっているのではないだろうか。またこの続きはいろいろとデータ分析してみたいと思います。