昔「不老不死」に憧れる人は多く、今は「不老」はともかく、「不死」を願う人は少なくなったかも? ところが、脳のデータをデジタル空間に移植して永久に生存する研究が進んでいるそうです。AIが想像以上に進化する時代、将来的にはさもありなん。しかし、それはあらゆる意味で怖いですね。肉体から解放されて意識が残ることは、肉体にともなう苦痛がなくなるというメリットがある反面、「死ぬことができなくなる」。いや、「不死」を願う人にはそれが目的かもしれませんが、どうなのでしょう。また、デジタル脳殺人事件なんかも発生するかも?いつの段階で肉体を離れデジタルに移行するのか、それは「自殺」なのか、もう倫理問題を超えた問題がありそうです( 一一)。いつも思い出す手塚治虫氏の「火の鳥未来編」、1967年の作品ですが、超未来化された世界で「死ねない肉体」をもった主人公が、地球上全人類が核戦争により破壊された後、もう一度地球が最初からやり直す何十億年を付き合うことになる話を思い出します。死ねない苦痛が恐怖でした。これは予言だったのか?