自分の訃報いかに

 

映画「あなたの旅立ち綴ります(原題:The last word)」を観てきました。81歳のビジネスで成功した孤独で完璧主義の老女が、自分の死後、新聞に出る追悼文を生前に確認しておきたい、というところから始まる話ですが、冒頭の10分位の老婆の態度は将来の私!(笑)と思ってしまいました。他人に任せられない、自分でやったほうがいい、まあ、今でもそうです(;’∀’)。一種コメディでもあるので2時間退屈せず見れました。観客がいつもよりずっとお年を召した方が多く、我が事に重ねるのでしょうか(;’∀’)。あまり参考になる内容ではないですが、死後どう自分が評価されるか、本人はわからないので、他人から思われたいように自分の人生を送るしかないですね。主演はシャーリー・マクレーン、もうすっかりこういう頑固ババア(笑)な役ばかりになって、ちょっと気の毒な気もします。実例84歳、お元気でなにより(*^^*)。

子が考える親の老後

 

「希望通りの住み替え」ができないケースは、過去から多く聞いてきたのですが、運営側からあらためて傾向を聞くと、つくづく「自分で決める」ことができない日本の高齢者の実態が浮かび上がります。高齢者本人が「今のうちに将来の介護や看取りもしてくれる自立型有料老人ホームなどに住み替えたい」と活動を始めるものの、いざハードルとなるものに、子どもの邪魔がある。「まだ早いのでは」「そんな大金を使わなくても」といった意見のようですが、まだ早いの根拠はどこにあるのか不思議です。そう言っても子どもは、後から親の介護に直面すると「自分ではみれない」「どこか施設へ」となる確率が高いと思うのです。子どもの反対で意志を通せないオトナも問題と思いますが、そこはもう超高齢になると決断力も鈍るのでしょう。もちろん、住み替えが絶対良いとはいつもの通り申しませんが、この現象で不思議なのは、親子関係です。親の考え、希望が何であるのか、そのために住み替えがどうなのか、住み替え先をどう決めるべきか、を子どもとしては考えるべきかと思うのです、私も老親をもつ子どもの立場として。日本の現象ですねぇ(;’∀’)…

複雑な看取り

 

先週末の風邪は1日で治ったものの、想定外に声だけが酷い状態で( ;∀;)、昨日・今日のセミナーでは、参加者や主催者の方々にご迷惑をおかけしました<(_ _)>。昨日、よい質問がありました。自立型有老ホーム(特定施設/介護付)で、終末期、そのホームの持つ介護専用棟には移らず自立居室で看取ってほしいという要望です。2つの問題点があります。1つは、元気なときは自立部屋でと考えるかもしれませんが、実際心身が弱った時には手厚い体制で常時様子を見てもらえる介護棟のほうが本人も良いと感じるのではないか。もう1つは、特定施設はその施設で介護や生活上のサービスが包括的に提供されるため、外部の訪問医療や看護は原則利用できませんし、医療保険利用の訪問医療も原則不可です。従って、ホームの提携医療機関による協力の看取りとなるわけですが、やはり介護棟で看護師等が配置されている状況でないと実質難しい。あるいは、特定施設の利用を個人で外して(要するに住宅型の形にしてしまう)、外部を利用という方法もありますが、それは現実的には非現実。ややこしい話ですね(;’∀’)、ともかく介護制度は本当に意味不明な複雑な部分が多いのです。

介護現場の犯罪

 

介護現場での犯罪・事件。最近ちょっと気になるのが「窃盗」です。先日も、愛知県の有老ホームで、介護職員(30歳)が「遊ぶ金が欲しかった」という理由で入居者の通帳を盗み、逮捕されました。安易すぎます。本人の権利擁護をすべきケアマネジャーが窃盗や犯罪をしているケースも一度や二度ではありません。この問題の根本は何でしょうか。単に個人の人間性の問題なのか、あるいは事業所のマネジメントの問題なのか。どちらか一方の要因だけではないと思うのですが、完全にゼロにできなくても防止策がとられているのか?今後、認知症の人や独居高齢者の増加を考えると、法的な問題も含め対策を講じなくては!と危機感を強烈に感じます。一方で、まったく事実無根なのに「盗られた」と言われる介護職の人の保護も必要。…なんと難しい現代社会なのでしょう( ̄д ̄)。介護職の仕事場は、一種特殊な場であることを考えると、技術以外の教育・訓練が重要で、外国人実習生を迎える前に熟考したルール化が必要かと思いますね。

心が揺れる

 

先週の突然の1日風邪ダウンで、心が揺れました。日本の情勢を見ていると「老後はもう野垂れ死に覚悟で誰にも頼らず最後まで在宅か」という考えに傾いていたのですが、体の不調さに「もし今の家がバブルで高額で売れたら(笑)、それを入居金にして早めに自立型有料老人ホームに引っ越そう」と、某ホームを思い出しながら、朦朧とした頭でお金の計算してしまった。見誤ってましたが、それくらい実は「心って弱い」と実感(;’∀’)。普段健康自慢のわたくしですが、あれぐらいのことで、体より心が倒れるとは我ながら悲しくなりました。ある意味、ご高齢期の皆さんのお一人暮らしの不安が、さらによく身に沁みたと言えます。高齢者住宅への住み替えが絶対良いというわけではありませんが、その方が良いという人が多いのも事実です。ハードルは絶対的に「資金」。ないものはない(笑)、運営者に慈善活動せよとはいえない(そんなことしたら皆不幸)。予防対策としての公的家賃補助が必要ってやっぱり感じます。利権業界が猛反対でしょうけど、結果的にゼロサムゲームではこの世は潰れると思います。

実感あってこその危機感

 

喉風邪をひきました( ;∀;)。昨日から喉がイガイガするなーと思っていたら今朝激痛と全身倦怠感。声も変ながら、数日はしゃべる仕事がなくてよかった。いつも5時半ぐらいに起床しますが、あまりのしんどさに二度寝、その時「これが15年後、20年後だと確かに独居は覚悟がいるなぁ」(笑)と、心細くしみじみ(;’∀’)。来月発行の専門誌の原稿で「本来のサ高住の必要性」を書いたのですが、自分自身の要望でもあります。至れり尽くせりでなくていいので、ちょっとした相談にのってくれる人がいると、独居は気がラクですね。これは何も高齢者に限らない。独居率急上昇の今後、住宅の在り方を真剣に政策に盛り込んでほしい。二度寝後は少しラクになったので、今日は原稿作成のお仕事の日に。基本的に化学物質を体内に入れたくないので、よほどの苦痛がない限り薬は飲みません。(ここ数日寒かったので)温かい恰好をして温かい食事とフルーツ等で乗り切ります。こんな日が多くなっていくといやだなー。心身を鍛えねば!今日もくだらない話でした(;’∀’)…

福祉の世界比較

 

ときどき「福祉の充実した北欧で老後を暮らせないか」と言われることがありますが、それは無理(;’∀’)。勉強の話で福祉の国際比較の重鎮、デンマークのG.エスピン-アンデルセンは、「福祉国家」を3つに分けています。①皆で負担と利益を分かち合う全体的な福祉制度「社会民主主義」(北欧)、②家族と企業が福祉を提供し政府はそれを補助する「保守主義」(中欧・南欧)、③市場(民間)中心で福祉は最低限に抑える「自由主義」(英語圏)。ただ、正確に線引きできないのと、この著作は1980年代なので古典です。著者は「日本はどの分類にも入らない特異な性格」といいますが、今は③に近いと感じますね。少なくとも日本は「福祉国家」とはいえない(苦笑)。ちなみに社会保険を最初に作ったのはドイツ(ワイマール憲法)ですが、それは国民のためというより「失業保険(年金)があるから辞めさせられる」という企業側のメリットを出すためで、社会連帯思想に基づいたものではない。と、聞くと国というやつは、美辞麗句を並べて実質がともなわないボッタクリのように思えてしまう(;´∀`)…

地域医療・介護

 

大学院の先生が親の介護~看取りの実体験をお話くださいました。遠距離独居、90歳近いお母上でしたが、いかに適切な「地域医療・介護」が、本人の意志(自宅にいたい)を継続できるかどうか。自分が介護の当事者になってわかったことが多いとのこと。ご母堂は軽~中度の認知症で徘徊もあり、先生が本人に「道に迷ったときどうしているか?」と聞くと「わかる場所に来るまで歩き続ける」だそうで、先生は納得(*’ω’*)と仰っていました。家族の根気・忍耐も必要です。最期は末期がんの痛みに耐えてでも独居自宅を希望したそうですが、それも在宅医の先生の毎日の訪問があったからこそ、とのこと。最期の1ヶ月だけ介護施設に入所されたそうで、職員の対応が素晴らしかったそうです。見事な看取りと仰っていました。こういうお話を聞くと、いかに良き専門家に恵まれるか運もありますね(;’∀’)。

住み替え、災害時の違い

 

昨日の大阪北部地震、余震が結構あり(;’∀’)、夜中に何度か目覚めつつも、本日は横浜でセミナーのお仕事でした。新幹線は無事動いていますが、在来線は朝の段階ではまだかなり影響があり、都市部の災害時の課題です。大きな地震があるたびに、有老ホームなど高齢者住宅への入居メリットを感じます。もちろん適切に対応できる施設という前提ですが。有老ホームは、災害に備え最低3日間(できれば1週間)分、入居者および職員の備蓄をしておかねばなりません。これは流通が復活するまで大きい。東日本大震災のときは、電力だけでなく流通遮断で食料が乏しくなりました。高齢者施設は自家発電を用意しているところも多いので、普段通りといかずとも、最低限の電力確保も可能です。若いときは、少々の災害や不便は乗り越えられますが、高齢期心身が弱ってから自力で乗り越えるのは厳しい。最期まで自宅の人は逆にそういう覚悟も必要です。

大阪地震

 

今朝は京都の自宅にいましたが、すでにニュースになっているように7:58に大きな地震がありました。大阪北摂が震源地とのことで京都市とは近いため、私の住む中京区は震度5強と、阪神淡路大震災と同じ規模でした。阪神淡路の際はかなり長い揺れだったことを覚えています。それに比べると今朝は短い時間でしたが、かなり大きな揺れで、机のPCに向かっていた私は一瞬机と後ろの窓枠をつかみました(苦笑)。机横の本棚の上にある据え置き型の温度計が倒れていました。電車がほぼ停止状態なので、友人からも会社に行けないとメールが来ていましたが、甚大な被害がそれほどないことが救いです。以前、福祉施設の耐震化データ(国の調査)を調べると、民間はほとんどが耐震化されているのに、公的施設の耐震化は劣っていました。オリンピックも万博もいいですが、それ以前に国民の命を守るインフラ整備をしっかりやってからしてほしいと感じます。