高齢者の住まいの緊急通報

昨日は横浜で神奈川県住宅供給公社さん主催のセミナーにお呼びいただきました。いつもたくさんの来場者なのでのべ受講者は数万人になるのではと思います。第3部で公社さん運営の有料老人ホーム入居者3名がトークショーで来られたのですが、いずれも過去私のセミナーを受講してくれた方々。開演前に裏で率直なお話もお聞きし、皆さん満足度が高く安心しました(*^^*)。特に自室で「緊急通報を押してしまった時」の話では盛り上がり、3人とも意図せずミスで押してしまったこと数回(;´∀`)。それでもホントにすぐ職員がかけつけ(しかも緊急医療用品などリュックで背負って)、恐縮・平身低頭だったそうです。ただお一人1回だけ夜中に気分が悪くなり緊急連絡、その場と翌日の対応から心底「いざというときの安心」を感じたとお話くださいました。一戸建独居で非常に不安が高まっていたが、住み替えですっかり消えた。家族はいないけど住み替え先で家族以上に守られている気がする、と。こんな話を聞くと、独居の私も「やっぱりホームがいいな」と思わずPRされてしまいました(笑)。

番組終了において

京都のラジオの土曜朝番組に4年ほど出演していましたが3月で終了、私の出番は5,6週に1回でしたので先週末が最後でした。メインパーソナリティは医師の早川一光先生で30年の長寿番組でしたが先生も94歳、数年前に圧迫骨折されてから番組には1ヶ月に1度程度か録音で参加されていました。その間、先生にゆかりのある医師の方々などが交替でスタジオに。残念ですが、何でもいつか終わりがあるものです。私が出演を始めたころ先生は90歳、2時間の番組はラジオなのにほとんど立ちっぱなしの強靭な高齢者でした。それを思うと、高齢期の骨折の怖さを痛感します。カクシャクとした方でしたが、次第にスタジオには車いすで来られることも多くなり、みるみる弱っていく姿に心が痛みました。若い頃から地域の老人医療に奔走してきた方ですが「自分が医療を受ける立場になって初めて分かったことが多い」と仰っていました。1つ心配なのは、公開生放送番組で多くのシニア参加者たち。スタジオに通う目標がなくなってガックリこないことを祈ります(;’∀’)。

シニアの確定申告

確定申告シーズン到来です。私も今日やっと提出してきました。シニア世代は原則、年金年収400万円以下かつ年金以外の雑収入20万円以下の人は申告不要です。が、実際は多くの方が「医療費控除」を申告して少しでも還付を受けると思います。今年の申告での変更点は、①医療費明細(病院ごとの合計)を添付すれば領収書は不要、 ②医療費控除(10万円以上もしくは所得の5%以上)とセルフメディケーション控除(1.2万円以上8.8万円以下のスイッチOTC薬)のどちらかを選択する、が特徴です。医療費10万も使わないけど薬局で薬をたくさん買う人(控除指定の薬)は1万2千円以上になると還付の可能性があります。過去にも何度か記載しましたが、介護保険サービスで医療系(訪問看護、リハビリ、デイケア等)を使っている人は、この費用が医療費控除に入れられます。年間にすると1割負担でも相当かさむはずですから大きいですよ。「申告不要」の人もこの時期是非一度チェックしてみてください(^^)。

豪雪地帯と低所得高齢者

日本海側を中心に大寒波・豪雪となっています。福井県では136㎝もの記録的雪だとか。除雪や立ち往生した車内で亡くなった方もおられ、本当に雪の怖さが伝わります。あまり雪に縁のない地域に住んでいると、ついつい雪には良い印象をもってしまいますが、住民には危険以外の何物でもないです。以前仕事でよく東北に行く機会があったのですが、地元の方が「高齢になれば雪のない地域へ住み替えたい。長年暮らした場所を去っても良い」と言われていたのが印象的です。銀行の方も「雪下ろしは高齢者にとって本当に厳しい」とも。自治体も対策はしているでしょうが、24時間で劇的な雪害状態になると全住民のフォローは不可能ですね。話はそれますが、昨日の報道では昨年11月の集計で生活保護受給者が7ヶ月連続で過去最多を更新。失業率が改善され賃上げ現象が起こっていても、です。要因は明らかに65歳以上世帯の需給増。この現象は今後さらに急増していくでしょう。介護の将来予測に対応できなかったことを顧みて、低所得高齢者対策真剣に取り組む必要があると痛感します!自助努力だけでは不可能です。

サ高住懇談会第1回

「サービス付き高齢者向け住宅に関する懇談会第1回」資料が公開されています。「課題山積み」と有識者も国交省も認めているようですが、果たして進展はあるのでしょうか(;´∀`)。各種データもあり、突っ込みどころ満載(笑)、そのひとつ。住戸面積は18~20㎡が最多で、当初の登録基準25㎡以上はなんと4分の1。さらに摩訶不思議?な18㎡以下とは何でしょうか。サ高住規準は当初の25㎡以上を途中から台所・浴室は共有であれば18㎡以上という条件を加えました。でも待ってといつも言いたい。当初サ高住の仕組みを作った目的は、団塊世代の高齢化にともない、早いうちにバリアフリー等暮らしやすい住宅への住み替え推進のためではなかったか。フタをあけてみるとほとんどがトイレ・洗面だけのワンルーム。有料老人ホーム介護型と何がちがうのか(見た目)。結果、介護報酬を目当てに有料老人ホームよりずっと規制が緩い介護サ高住ばかりが増加しました。当然品質の問題も続出。課題解決をしないまま建設補助に毎年300億円以上の税金がつぎ込まれています。お金の使い方、おかしいとやっぱり思ってしまうのです。(-_-メ)

高齢者施設での嗜好品

老人ホーム等施設での「嗜好品」をどう考えるか、は入居する人にとっては関心の高いところではないでしょうか。私もよくセミナーで「晩酌ができないホームには入れない(笑)」と話していますが(;’∀’)。先日「健康増進法」において「受動喫煙防止」をどの範囲までということが話題になっていました。オリンピック開催に向けてWHOやオリンピック委員会から喫煙について厳しい管理を求められているようです。当初は「屋内禁煙」というかなり厳格な線引きがされたようですが、一転して床面積によっては喫煙可となったようです。介護施設においても喫煙室の設置も不可となっておりましたが、喫煙室や私的空間以外の屋内は禁煙となったようです。飲酒と違って喫煙は本人以外への影響も大きいからでしょうね。飲酒も摂取の仕方によっては他人に迷惑ですが(;’∀’)。健康のためには大切なのですが、人生最終ステージの高齢期に嗜好品を制御されるのはちょっと残念な気もしますけどね(;・∀・)…

地域総合事業は…

前回の介護保険改正で軽度(要支援1・2)介護サービスのうち、訪問介護と通所介護が国から自治体に移行されましたが、先日の報道によると約300自治体で担い手不足等運営に不安、109自治体で運営難になっているとのこと。地元の介護職員不足に加え、報酬の低さゆえ大手介護事業者の撤退が相次いでいるそうです。結果的に利用者には訪問介護の回数が減るといった影響が出ているとか。確かに最大手介護事業者も数百規模で拠点撤退を公表しています。厚労省は実体調査をするようですが、これは改正時にある程度予測できたことでは。予測できたから(?)厚労省は、地域住民のボランティアや元気高齢者・主婦などのヒマそうな人(;’∀’)を活用して介護サービスを推進せよ、ということだったわけですが、そうそう人が簡単に動くわけがありません。あまりにも絵に描いた餅。昨今の楽観主義的な介護政策にはもう慣れたものの、困るのはサービス利用者=国民であるという意識をもっと持ってほしいもんですね。

アルツハイマー血液検査

昨日の新聞にも大きく掲載された「アルツハイマー血液検査が可能に」ですが、皆さんはどのように感じたでしょうか。記事には、簡単に早期発見ができることにより治験が増え治療薬の開発に繋がるといった内容もありましたが、個人的にはなんだかな―(◞‸◟)です。現段階では治療薬はありません。治療薬開発のために「人体実験」を多くしたいということでしょうが、以前から何度か記しているように、認知症を病気にしてしまうところが今一つ納得いかないワタクシです。もちろん認知症のために社会的問題や家族の疲弊など決してほっといてよい問題ではないのですが、病気化による弊害も危惧します。本来は昔昔のようにボケても普通に生活できる環境づくりが一番だと思うのですが、これも簡単なことではない。「死ぬ」不安から「長生きする」不安とは、おかしな世の中になりました…。個人的にはこの検査受けたくないですねー(;´∀`)。

有料老人ホームと一般住宅の境目

神戸で昨年12月に火災が起きた集合住宅が未届け有料老人ホームの疑いがあると役所が確認したとか。入居者に被害はなかったようですが、誘導灯未設置など消防法に違反とのこと。経営者はあくまでも「アパートである」と主張しており、「住んでる人に食事を提供しているだけ」という話ながら、老人福祉上では有料老人ホームにあたりますね。しかも住宅の名称が「シルバーハウス」なので弁明は厳しい(;’∀’)。2年以上前から市民による通報があったようで、立ち入り調査をしようにもできなかったとのこと。経営者は新聞社の取材に「祖父母の代から運営しているアパート、入居者の高齢化が進んでいるが若い人でも入居できる」さらに「法律が変わったからといって規準に合うように建替えできない、商売を辞めたら住んでいる人はどうするのか」とも。確かにこれには一理ありますね。今後どのアパートも居住者が変わらずそのまま高齢化が進む可能性が多々ある。経営者が見かねて食事サービスを提供したら「有料老人ホーム」になる、というのもおかしい。難しい問題ですが、制度の整備が必要そうですね。