買い物難民・介護難民

 10日程前、実家に帰った時の地元新聞トップ記事がこれでした。買い物難民の問題は、田舎・都会に関係なく起きており、我が田舎も農協系スーパーが中心に移動販売が実施されています。実家のある町は人口は5千人を切り、高齢化率は48%!と恐ろしい状態ですが、小さな町ながら実家は中心地にあり、幸いなことに町一番の大きなスーパーが徒歩1分かからない場所に(母は冷蔵庫代わりと…苦笑)。それと、社会福祉協議会に行って、我が町の介護事業所を調べてきました。高齢化率約50%、一般的な介護認定率で試算してもあまりにも介護事業所が少ない!デイサービスは2ヶ所しかありません。訪問看護は国保病院がしている1ヶ所。50人規模の特養は1つあります。もちろん定期巡回・随時対応や小規模多機能型なんてものはありません。ようは在宅で24時間対応できるサービスはないのです。年寄りばかりの地域で「住み慣れた地域で最期まで」はきれいごとでしかない気がします。介護・医療の地域格差はこれからもっと酷くなるでしょう(って、他人事ではないですけど)。

寿命と余命 2016

 毎年7月末恒例の「簡易生命表」が公開されました。2016年分、今日の新聞等でも報道されているように、男女とも平均寿命が延びました(;^ω^)。いつの間にか香港に抜かれ、日本は男女とも第2位の長寿国に。確かに毎年香港に行っていると日本と同様に高齢者の多さに驚きます。確か香港は出生率も日本より低かったと思うので、高齢化率は今はそれほどじゃないですが、今後大変そうです。ところで、「寿命延びた!」が大きくクローズアップされますが、私は毎年5歳刻みで「余命」表を作っており、それを見ると実は前年に比べ男女とも90歳以降で余命が減っています。といっても0.1~0.2年程度ですが。はてはて、これは何が原因だろうか。厚労省は特段コメントつけてないのですが、私のイマジネーションでは、「無理な延命」を拒否する人が増えているのでは?と思っています。いや、外れてるかもしれませんが(;’∀’)。一方で女性は生まれてから90歳まで生存する確率は上昇し49.9%!2人に1人は90歳以上。うーん、自分にとっては全然嬉しくないのですけど…。

悔しいですが、スマホ

 私事ですが、抵抗を続けていたもののとうとうスマホになりました(;’∀’)。スマホが使えないわけではなく、必要性がなかっただけで、このたび10年近く使ったガラケーが故障して再起不能となったのです。もう20年以上docomoですが、すでにガラケーの販売はないとのこと!選択肢がない…。しかし、今の若いシニアは別にして、80代以上の超高齢者はガラケー保持者がほとんどかと思います。中にはスマホを駆使する人もいますが、今後彼らの持つガラケーが故障したら強制的にスマホにさせられると、いろいろな困難が伴うと感じます。一種のバリアです。昨日スマホに機種変更するだけで3時間もかかり、その書類の確認やらややこしい料金システムの解説やら、へとへとになりました。しかも今までの倍以上コストアップ!少額年金の高齢期に今や通信インフラとなった携帯電話は、もっと廉価に使える仕組みを維持してほしいものですね。それにしても…ガラケーで充分派のワタクシとしては、1日経っても悔しさが消えません(;^ω^)。

税制度と社会保障制度

 法制審議会で、「遺産分割から住居を除く」試案を検討中とか。日本は財産が居住している自宅(土地・建物)がほとんどという人も少なくないですね。問題は、たとえば夫が死亡、妻と子が相続となった場合、もし預貯金等現金が少ない場合、自宅も含めて分割することになります。子どもが「お母さんは元のお家に住んでくれたら」という人が多いと思いますが、強欲な(;’∀’)子だと「分割しろ」ということで家を売却し現金に換えて相続するということがあるようです(思っているより多いようです)。そうすると妻は家を失うことになるので、自宅は分割対象から除くようにしよう、と。ただし、生前に贈与しておくなどの必要性がありそうです。いずれにせよまだ試案。法律とか制度は非常にややこしくて、相続税法は非常に厳しく法定相続人が対象となりますが、年金は同一生計が認められれば遺族年金受給が可能の場合がある。たとえば、内縁の妻(事実婚・未入籍)は、相続はできないが、遺族年金はもらえる、ということです。全体的に「税制」は非常にシビアです。面倒ですがこういう情報を確認して人生設計を考えることも大切ですね。

高齢者居住概況

先週の話ですが、7/19の社保審資料から。来年の介護給付(報酬改正)について、この回は居宅介護支援(ケアマネジメント)、介護老人福祉施設(特養ホーム)、特定施設(介護付有老ホーム、指定ケアハウス等)です。こう書いてみると、介護業界用語って同じものを複数の呼び方ありますね、これホントに統一してほしいもんです。一般消費者の混乱甚だしい(#`Д´)!…と言う話はおいといて、資料から気になるところ。居宅介護支援については、相変わらず「ケアマネジャーの資質向上を図るためには…」と書かれています。ケアマネさんはホントに質の格差が大きいと申訳ないけど思ってしまいます。専門知識以前の問題。続いて特養ホーム。H29年4月時点で、施設数は全国で9,726施設!この数年でかなり伸びてますね(◎_◎;)。入居者の平均介護度は、介護保険施行時の3.35に対し、H27年に3.87。前回の改正によりさらに介護度は上がっているでしょう。平均入居日数は約1400日(3.8年)。やはり長いですね。デンマークの特養では半年でした。看取り率はまだ8割。有料老人ホームはH28年時点で全国で約1.2万施設、約46万人分です。うち介護付が32%、住宅型が68%、概況といったところですが、日本の高齢者の居住環境「まだまだ」と思ってしまうことも多い。さて、来年の改正の報酬どうなるか、注目です。

子世代も老化します…

 週末は実家に帰省していました。お盆の混み合う前にお墓参りと実家の諸事です。ものすごーーい田舎なので全く資産価値はないのですが、一応先祖代々の田畑が結構な広さであります。今は身内が対応できないため、比較的街中にある便利な田畑は兼業農家さんに作って頂き、年貢米を毎年たくさん頂いています(;^ω^)。問題は、亡き父が半世紀近く前、投資目的?で取得した田舎の更に奥地にある土地で、全く管理しないまま数十年…。わずかながらも固定資産税がかかりますし、過疎化著しい地域でほっといていいものかどうか…しかしそんな辺鄙な土地(原野化)を希望する方が現れ…という段階でした。親のものだし親が自由にしたらいいと思うものの、このご時世ですので80超えた親に任せておけず、一緒に話を聞き役所に相談にも行き…。親子って逆転していくものなのですね…。今後また色々調べて検討せねばなりません。オトナになるとイロイロ問題が重なります。同世代の方々も同じようなコトを抱えておられるのでは…と思います。自分自身の老化が進むと、さらに面倒になりそうですね(;^ω^)…

勉強すれども、すれども…

 今年は7月半ばからの猛暑が堪えますね(>_<)!今日は東京弾丸日帰り出張でしたが、電車の中はクーラーで寒いぐらいなのに窓からの熱波がすごい…。そんな寸暇を惜しんで勉強もしてます(;’∀’)。高齢者の居住福祉を勉強していて、影響を受けている先生が3人いるのですが、社会福祉学ではなく、全員建築学が専門(;’∀’)。でも、高齢者の居住福祉を非常に深く洞察されている。おそらく最初はハード面での高齢者住宅に接したのでしょうけど、ハードだけでは解決できない点に気付かれたのでしょうね。人を介した住まいの仕組みを深く研究されておられます。残念ながらお一人はすでに亡くなりましたし、お一人はそろそろ90歳に届く名誉教授、お一人は現役教授、本当はご指導を受けたいのですが、理系の頭には程遠いワタクシゆえ…。でも各地での講演会などには機会があれば参加しています。学べば学ぶほど、足りない点が積み重なります( ;∀;)。子どもの頃、亡き父が「人間は死ぬまで勉強すべし」とよく申しておりましたが、実感の昨今です。

高齢者の住まいのリアルな情報を

 先週、日本の高齢者住宅は日々の情報発信が少ないと書きましたが、このIT時代に施設設備としてはIT導入は進んできたのに、情報発信がまだまだ。私は実家の町の観光協会Facebookで毎日現地のお天気やイベントを見ています。実家の様子がわかるわけではないですが(;’∀’)、町の様子がわかるだけでも安らぎます。介護施設などでは請求書発送時に入居者の状況を同封しているところが多いと思いますが、月に1度。家族からしてみると、充分と感じるでしょうか?会報誌は4半期か半年に1度が多い。自立型ホームでも同様で、家族やこれから入居を検討する人は、日々の様子がわかると安心するし親近感がわくと思います。特にこの時期、大雨や台風といった自然災害も多い。今どうなっているのか、施設の中で皆さんどうしてるのか、近親者は心配。Facebookやブログでリアルな発信をすることで、安心する人は多いのでは。立派なパンフレットを作るよりも、リアルなデイリー情報がもっともニーズがあるかと。

適正化で適正できるのか?

 新聞には「社会保障費の削減」の記事が多いですね。中でも気になるのが「適正化」という言葉。何でも「適正化」と表現しますが、これって「削減する」ってことですね。適正というと正しきことのように聞こえますが。そもそも「適正」するには、適正でなかったということであり、それは政策の失敗ということでは。他人事のように言わないで~と思ってしまう(#`Д´)。という話は置いといても、ホントに適正になるのか? 確かに病院をサロン代わりに使っている人や、生活支援を家政婦替わりに使っている人がゼロとは思いませんが、多くは「必要だから」使っているはず。生活保護の問題もそうですが、何か問題があると全ての人がそうであるかのような対策に切り替えるのはいかがなものか?そうではなく、必要な人にはきちんと届き、必要でない人は利用できない、その正確で公平な仕組みをつくるべきかと、この「適正化」を見るたびに感じてしまいます。公務員、好みな仕事じゃないですが(苦笑)、小さな政府政策ゆえ人員削減でまともな公的サービスに対応できていない(公務員も気の毒)と思います。大企業の利益が増えても市井の人々に何も恩恵はありません。それどころか社会保障がお粗末になると、自己防衛に走る。結果的に経済にも悪影響ではないでしょうか?経済至上主義政策、違うような?

介護保険前の自由な有料老人ホーム

 以前も書きましたが、有料老人ホーム運営企業から会報誌を定期的に送ってくださいます。豪華、素朴、内容もいろいろありますが、個人的には入居者の方が寄稿されていたり、入居者の様子がわかる会報誌が好きです。ホームの暮らしが垣間見えるので。日本のホームはまだまだ日常レベルの情報提供が少ないと感じます。欧米はFacebookやブログで日々のリアルな姿が伝わってきます。ところで、最近頂いた会報誌の中で、「昔の老人ホームのサービスはもっと自由だった」と運営側の方が振り返っているコラムがあり、同感しました。私も20年程前から老人ホームの仕事に携わり、介護保険前で有料老人ホームも全国に数百しかなく、今でいう未届ホームの類似施設といったタイプのものもありましたが、各社個性のあるサービスを展開していたと実感します。当時は介護保険がないですから、入居者の全額自費で出す方も提供する方もどっちも大変だったのですが、ある意味のんびり良い時代だった気がします(当時も酷い施設はありましたけど)。本来は細かいルールでガチガチにすることではないような気も。ようは運営事業者のモラルと理念の実践ですね。介護保険の功と罪をしみじみ感じます。