老後格差は機会格差による結果格差

タイトルに目を引かれて図書館で借りました。大学の先生が書かれた本にしては、研究書というより一般読者向けの読みやすい内容です。「格差」とは何か。大別して「結果の格差」と「機会の格差」がある。前者はわかりやすく言うと貧富格差、後者は教育や就職に平等な機会があるかということ。機会は結果の前提となるものなので、高齢期の格差はそれまでの人生における格差の結果ともなるわけなのですね。経済学者なのでさまざまな視点から分析されているのですが、健康格差=所得格差の例もあり、アメリカで55歳の人の平均余命と所得階級をデータ化すると、所得上位10%の人の平均余命は男性34.9年、女性35.3年、最下位10%は男性24.2年、女性25.8年と、なんと10年以上の差があります。なぜ経済大国アメリカの平均寿命が低いのかは、貧富格差(医療保険の未加入が多い)が最大の原因のようで、結果的に低寿命の多さが平均を低くしてしまうようです。なるほど。ただ、後半では「単身高齢者は不幸」論調気味なのでちょっと個人的には違うのでは~(^_^;)でした。