生活を見る重要性

先日、介護系の専門紙を読んでいてなるほどと思ったことがありました。「ICF(国際生活機能分類)」は、人間の生活機能と障害を判断するための分類の方法を示したもので、2001年に世界保健機構(WHO)によって採択されたものです。障害レベルだけでなく、その人の活動・参加状況、周囲の環境など広い視点からサポートしていく考え方といえる。図は厚労省の資料から抜き出しましたが、厚労省もICFの解説で「人間全体をみる」「個別性をとらえる」「健康状態、環境因子、個人因子の影響を重視する」など解説しています。しかし、日本の介護保険制度や障害者支援制度は、心身の障害レベルのみの判断で、その人の生活環境や個別性を重視した判断やサービス提供となっていません。それが昨今の「訪問介護の回数は平均+標準偏差〇以内」のような考え方に見えます。介護離職ゼロ、高齢者の自立と尊厳、など理想と真逆の制度改正は明らかな矛盾。一部分だけ他国と比較して良し悪しを言えないですが、在宅サービスにおいてはデンマークの訪問介護に同行した時を思い起こすと、日本の在り方には甚だ疑問ばかりです。第7期介護保険事業が4月からスタート、正直「改悪」の一途かな、と。