拘束と安全の矛盾と方向性

831 この写真はデンマークの認知症グループホームでのものです。よく見たらお分かりと思いますが、真ん中はドアです。デンマークでは、絶対に拘束はNO!であり、施錠も許されません。職員からするとかなり大変な状況であろうと推察できますが…。そこでドアを開けない(認識しない)工夫としてこのように壁続きで絵を描いているところがとても多いです。それでもだんだんわかってくるようですが(^_^;)。ある意味、認知症の方は「何もわからない」のでは「ない」ことがよくわかりますよね。この施設はキレイな庭もあり自由に出入りできます。庭は生垣で囲まれていますが、その向こうの道路にも鍵をかけられない。ということで、当然脱走はあるそうです(^_^;)。それでも探すという対策しかとれない。
 先週、大阪の有料老人ホームでまた拘束の問題が取り上げられていました。最長で16時間、車いすにベルトで固定していたそうです。介護報酬の減額というペナルティが課せられましたが、それだけで許される事態でしょうか…。元気な人でも16時間も座り続けさせられたらどうなるか。その間のトイレはどうしていたのか。職員不足と転倒をしないようにという考えを差し引いてもひどすぎると感じますね。この施設では、資格を持たない職員が経管栄養を行っていたり、以前も介護職員が医療行為をしていたことで指導を受けています。施設の体制や方針を調査してもらうとともに、一方で社会全体的にやはり無理が出ていないか、考えることも必要です。おそらくこの施設だけの問題ではないことは明らかでしょう。